22年の札幌ラストゴールを締めたMF青木 23年はファーストゴール狙う
■コンサドーレ熊本キャンプ(16日、大津町運動公園球技場)
キャンプ8日目は午前練習を実施。パス練習や11対11などを行い、18日の開幕戦(vs広島、14時、Eスタ)に向けて調整した。
MF青木亮太(26)が名古屋時代の2018年以来5年ぶりのJ1開幕スタメンを狙っている。昨年のチーム得点王が、目標である2桁得点への第1歩として、チーム第1号をゲットする。
キャンプ中の公開試合は無得点「不安の方が大きい」
「僕の中では不安の方が大きいかな」。開幕戦まであと2日となった16日、青木の口からそんな言葉が発せられた。キャンプ中に行われた練習試合ではここまで無得点(非公開試合除く)。昨季終盤のゴールを積み重ねて乗りに乗っていた時期のことを考えると、現状に物足りなさを感じているのだろう。だが迷っている時間はもうない。「不安がある中でやることになるけれど、チームのベースのところはしっかりやっていきたい」。フォアザチームの精神でチームの一員としての役割を全うして、勝利をつかみ取る。
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札幌加入3年目。過去2年の開幕戦はベンチスタートで、今回スタメンで出場すれば札幌移籍後では初、5年ぶりの開幕スタメンとなる。昨季最終戦の11月5日清水戦では、アディショナルタイム突入後の後半47分に勝ち越しゴールをゲット。22年シーズンは青木の右足弾で締めくくった。今度は23年のチーム第1号を虎視眈々と狙う。「前線のプレーヤーなので、そこは狙っていきたいな」。昨季の幕引きに続き、今季の幕開けも青木が担うのか。ファーストゴールの行方に注目だ。
昨季8ゴールでチーム得点王「2桁取れるように」
昨季はリーグ戦8ゴールでチーム得点王の称号を手にした。だが結果には満足していない。「チームに2桁(ゴールを)取れる選手がいないと上には行けない。(自身が)2桁取れるようにやっていきたい」。昨季はシーズン中盤の第15節柏戦(札幌ドーム)でようやく初ゴールをゲット。そこから一気にチーム得点王まで上り詰めた。シーズン後半に見せた得点力を1年通して発揮することができれば、2桁ゴールは決して手が届かない数字ではない。
「チーム全員で戦わないと、いい結果は得られない。そこに向けてしっかりと全員でやっていきたいと思います」と開幕戦の意気込みを口にする。不安を抱える状況だが、昨季札幌に携わる人々の不安を何度も吹き飛ばしてくれたのが青木のゴールだった。チームのため、自分のため、開幕弾で現状を打破する。