札幌GK具聖潤 3年ぶりJ1に「楽しみ。早くその日が来てほしい」18日広島と開幕戦
■コンサドーレ熊本キャンプ(16日、大津町運動公園球技場)
自然と胸は高まっている―。今季から復帰したGK具聖潤(28)が3年ぶりのJリーグ開幕を迎える。16日はミニゲームで汗を流すなど、順調な調整ぶりを見せた。18日に行われる広島との開幕戦(14時、Eスタ)に向けて「楽しみです」と率直な言葉を口にした。
2015年から5年間ゴールマウス守る
2015年から5シーズンに渡って、札幌のゴールを守り続けていた具聖潤。ゴール裏からの声援、後押しなどは今でも忘れない。「3年ぶりの開幕なんですけど、たくさんの観客の前でサッカーができることはサッカー選手として幸せなこと。早くその日が来てほしい」。
慣れ親しんだチームとはいえ、月日は経過した。戦術はアップデートされ、選手の顔ぶれも変わっている。沖縄、熊本と1カ月以上のキャンプを過ごし、気が付けば開幕は目の前だ。「このチームのサッカーに慣れるように頑張った。まだまだ足りない部分もたくさんあるけど、チームメートたちとコミュニケーションを取りながら、うまくやっている」と充実した表情を見せた。
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4分の1の熾烈な競争
正GKの座を巡る戦いは激しさを増している。この日のミニゲームで主力組のGKに入ったのは最大のライバルである菅野孝憲(38)。具聖潤は「スゲさん(菅野)は私生活からたくさん学べるところがある。人間としても素晴らしい先輩。スゲさん、幸輝さん(大谷)、修平さん(松原)といい競争ができている」とハイレベルな争いを歓迎。大谷幸輝(33)、松原修平(30)を含めたレギュラー争いはリーグ開幕後も混沌を極めそうだ。
195センチの高さを生かしたシュートストップが最大の武器。その一方でビルドアップが課題だと自覚している。ドイツ代表のマヌエル・ノイアー(36、バイエルン・ミュンヘン)やベルギー代表のティボー・クルトワ(30、レアル・マドリー)といった長身で攻守に優れたGKが理想像だ。
「韓国では、ここまでキーパーが関わることはなかった」
「(コンサドーレは)後ろからつないでいくサッカー。韓国では、ここまでキーパーが関わることはしてなかった。すごくいい経験、勉強になっている。自分が好きなサッカースタイルなんですけど、(自分は)上手くはないので、努力してチームに貢献できるようにしたい」と、ミシャサッカーにフィットすることが正GKへの鍵となる。具聖潤の日本第2章の幕開けは、もうすぐだ―。