ファイターズ
矢沢 初打撃投手で安打性0も二刀流の試練に直面
投手としても圧巻の滑り出し キャンプで初めて実戦形式に登板
日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手兼外野手(22)が16日、キャンプ地の沖縄・名護で初めて打撃投手を務めた。実戦形式でプロの打者と対戦。25球でヒット性の当たりは0だったが、やや制球が乱れる場面もあった。収穫と課題が浮かび上がり「ストレートは結構、力んでいたかなと。変化球は良いボールの確率が高かったので良かった」と客観視していた。
野手としては楽天との練習試合で松井裕樹投手(27)から本塁打を放つなど、鮮烈なインパクトを残しているが、投手としても能力の高さを示した。1人目の江越大賀外野手(29)に死球を与え、不安定な滑り出しとなったが、A・アルカンタラ内野手(31)から変化球で2つの三振を奪った。延べ5人の打者に投げたが、芯で捉えられることは1度もなかった。
建山投手コーチも絶賛「素晴らしかった。目を見張るものがあった」
直球とスライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップを駆使。相手がプロの打者でも、気後れすることはなかった。建山義紀投手コーチ(47)は「素晴らしかった。すごくスピードが出るという感じではないけれども、ボールのキレ、変化球の曲がり方、鋭さは目を見張るものがあった」と評価した。