石井 3安打4打点の固め打ち 激しいレギュラー争いの中で
■練習試合 キューバ2ー11日本ハム(17日、沖縄・タピックスタジアム名護)
大量11得点の口火を切った 走塁と守備でも存在感
日本ハムの石井一成内野手(28)が17日、キャンプ地の沖縄・名護で行われたキューバとの練習試合に「7番・二塁」で出場。第1打席の左前打を皮切りに3安打4打点の固め打ちで存在感を示した。長打2本をマークした打撃だけではなく、走塁と守備でも実力を発揮。背番号38は猛アピールを続け、し烈なレギュラー争いを制するつもりだ。
打ちも打ったり11得点。石井の一打が猛攻の口火を切った。1点リードで迎えた三回。1死満塁の好機で第2打席を迎え「投手はストライクが欲しいだろうと思っていた。しっかり狙いを絞っていきました」と初球を思い切り振り抜いた。力強くはじき返した打球は右中間を突破。走者一掃の三塁打で試合の主導権を握った。
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対戦経験のない投手にも対応 情報収集に抜かりなし
相手はキューバ代表。対戦する投手のデータは持ち合わせていなかった。それでも試合中に「前の打者に『球種、どんな感じだった?』と聞いた。見ていても(タイミングが)合わないので、しっかり振って合わせました」と打席の内外で情報を集めて対応。未知の敵に対して臆することなく、きっちりとアジャストした。
七回にも1死二塁のチャンスで「真っすぐが動く投手だったので引っかけないように(意識した)。コースに逆らわず打てたのが良い結果につながった」と、左中間へ適時二塁打を放ち、好調ぶりを見せつけた。二遊間を守りながらもロングヒットを打てるのが長所の一つ。自らの強みを前面に押し出し、加藤豪らとの定位置争いをリードしていく。
ポジション争いの真っただ中 「チームに必要な選手を目指す」
走攻守に躍動することで好循環が生まれている。二回には三塁走者として鮮やかに重盗を決めて先取点を奪取。守備でも安打性の打球を止めるなど、要所を締めて投手陣をもり立てた。「まだまだ試合はある。これからシーズンに向かう。チームにとって必要な選手を目指したい」。結果が出ても思い上がらず、コツコツと信頼を積み重ねる。