ＷＢＣでは「追いロジン」ならぬ「適ロジン」で世界一に貢献だ！

　道産子右腕に追い風だ。３月に行われるワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場する日本代表の強化合宿が１７日、サンマリン宮崎でスタート。日本ハムから唯一選出されている伊藤大海投手（２５）は代名詞のロジンバッグを解禁し〝適ロジン〟することを明かした。

　練習前に行われた全体ミーティングで、朗報が舞い込んだ。ＷＢＣ本番で、ＮＰＢで使用するロジンバッグが使えることが判明した。これを受けて「大会ルール説明で、ＮＰＢ仕様のミズノ社のロジンが使えますと。解禁です」とニンマリ。２０２１年の東京五輪で話題となった〝追いロジン〟ならぬ「やりすぎて使えなくなるとアレなので〝適ロジン〟で」と適量の粉を舞わせることを予告した。

悩みの種が解消　憧れのダルビッシュとも再会　いざ最終調整へ

　手汗対策としてロジンバッグを愛用する伊藤にとって、ＷＢＣでも使用される海外製のものは「ベタベタする」と大きな悩みの種だった。９日の実戦初登板では「もうちょっとモクモクしてくれた方がやる気が出る」と嘆いていただけに、「あれ（海外製）で練習してきたので、（日本製は）安心感が出る」とうなずいた。

　この日はキャッチボールなどで軽めの調整を行い、１８日はブルペンで投球練習を行う予定。「ピッチャーはおのおので時間が使える。自分で日程を組んで、キャッチボールも一斉に始めなくていい」と充実感を漂わせた。オフに合同自主トレを行った憧れのダルビッシュ有投手（３６）とも再会し「ロッカー隣でした」とうれしそうだった。

　ＷＢＣ本番では、中継ぎでの起用が見込まれている。使い慣れたロジンバッグを〝相棒〟に、持ち前の強気なピッチングを見せてくれそうだ。