■練習試合　キューバ２ー１１日本ハム（１７日、沖縄・タピックスタジアム名護）

キューバ戦に先発出場　第４打席で、打った瞬間の豪快弾

　豪快な一撃でトドメを刺した。日本ハムの浅間大基外野手（２６）が１７日、沖縄・名護で行われたキューバとの練習試合に「１番・中堅」で先発出場。第４打席で直球を捉え、右翼芝生席に白球を突き刺した。外野の定位置は松本剛（２９）を除き、まだ定まっていない状況。この日打ち鳴らした号砲を合図に、快進撃を続けていく。

　両手に残る感触が心地よかった。４点リードで迎えた六回無死一塁。走者を進める〝つなぎ〟の意識が最高の結果を生み出した。「ランナー一塁だったので、ある程度引っ張ろうと思っていた。うまい具合にタイミングが合ってスタンドまで行った。打った瞬間行ったなという感じでした」と手応え十分の一打でダメを押した。

今季から背番号「８」を背負う　「結果で引っ張っていく」

　横浜高の先輩である近藤がＦＡでソフトバンクへ移籍。背番号８を引き継いだ男は、空席となった外野の一角を虎視眈々と狙っている。「スタメンで出られるのは結果を出した者だけ。外野手は結局、打たないと出られないポジション。打って打って打ちまくる。負けるつもりはないです」。強い決意をバットに乗せ、激戦区の１枠をつかみ取る。

　背番号が持つ意味は、決して小さくない。日本ハムの８番は片岡、金子誠、西川、近藤らチームの顔が背負ってきたナンバーだ。伝統を重んじつつも自然体で大きな期待を受け止める。「実際にユニホームを着たら自分では見えないので（笑）。若い選手や年下の選手が増えた。結果で引っ張っていこうと思ってやっています」。歴代の名選手に負けない活躍を披露し、新時代の主役を担う。