伏見 自身今シーズン初の対外試合で1安打 守っては3投手を巧みにリード
■練習試合 中日4ー4日本ハム(18日、沖縄・タピックスタジアム名護)
五回の第2打席で中前打 投手陣とのコンビネーションにも手応え
日本ハムの伏見寅威捕手(32)が18日、キャンプ地の沖縄・名護で行われた中日との練習試合に「8番・捕手」で先発出場し、1安打を放った。五回に退くまで3投手とバッテリーを組み、巧みなリードで1失点と相手打線を封じた。今キャンプ初の対外試合に「多少緊張感があった。自分のプレーができたらいいと思っていた。ゲームをつくれて、一応ヒットも出た。悪くはないかな」と充実感をにじませた。
12日の楽天戦を腰の違和感で回避。満を持して新天地での対外試合デビューを果たした。先発の根本から宮西、玉井と3投手をリード。各自の特長を探りながら、慎重に配球を組み立てた。「みんなの映像を見ましたけど、実際に捕ってみると印象が違う。それがやっていて面白いところ。ピッチング(練習)よりも実戦で打者の反応を見ることが大事」。根本以外はぶっつけ本番でコンビを組んだが、すんなりと能力を引き出した。
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鉄腕リリーバーとの相性もバッチリ 宮西「良い感じ」
昨季まで所属したオリックスでは2年連続リーグ制覇を達成。日本一の原動力となった強力投手陣を支えた伏見に、誰もが厚い信頼を寄せる。宮西とは軽く言葉を交わしただけで、分かり合えるものがあった。この試合では無死二塁のピンチを迎えながらも、後続をピシャリ。ベテラン同士がなせる〝あうんの呼吸〟で難局を乗り越えた。
「試合前にどんな感じでいきますか?って聞いたら『任せる』と。投げ終わった後は『良い感じ』と言われて、すごくありがたかった。宮西さんは少ない球種で打者に勝つことができる。それは技術でしかない。僕がサインを出した後も、自分なりに間合いを変えてくれる。もう少し高め低めを狙うってところも、自分でやってくれるので助かります」
本番を見据え、準備着々 「常にシーズンが勝負だと思っている」
チームが変わったことで、キャンプ期間は投手陣とのコミュニケーションを最優先のテーマとしている。特長把握のために多くの時間を割く一方で、自らの調整にも抜かりはない。「試合に出られないこともあったけど、割と順調かな。僕は常にシーズンが勝負だと思っている。長い目で見て、一喜一憂しないようにやるだけです」。道産子捕手は多忙な日々を送りながら、着実に足場を固めている。