水野 2軍から呼ばれて2ラン&適時三塁打 レギュラー争い参入!
■練習試合 楽天4-8日本ハム(19日、沖縄・タピックスタジアム名護)
途中出場で満点回答! 新庄監督の眼前で猛アピールに成功
オレもいる! 日本ハムの水野達稀内野手(22)が19日、キャンプ地のタピックスタジアム名護で行われた楽天との練習試合に六回から途中出場し、2点本塁打を含む2安打3打点の大暴れ。2軍から招集された男が新庄剛志監督(51)の前で抜群の存在感を示し、群雄割拠の二遊間争いに割り込んできた。
チャンスに高揚 打席では冷静 持ち前の打力を存分披露
伏兵とは言わせない。2軍で地道に鍛えてきた2年目の水野は、ようやく巡ってきたチャンスを逃さなかった。
1軍での試合に飢えていたが、打席ではクールに相手の心理を読んだ。高田と対戦した八回2死一塁。カウント1―1の場面を回想した。「(投手が)結構、首を振っていた。それでボール球だったので、次は絶対にストライクを取りたいだろうなと。僕だったらそう思うので狙っていきました」。2―1から甘く入ってきたカットボールを完璧に仕留め、右中間スタンドに放り込んだ。
直前の七回1死一塁の打席では、渡辺の直球を振り抜き、中越えの適時三塁打をマークしていた。与えられた2打席で、セールスポイントのパンチ力をアピールした。
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ライバル多数も負けられない サポートの愛妻へ「結果で恩返ししたい」
上川畑、石井にルーキーの加藤豪、奈良間。ベテランの中島、谷内もいる。二遊間のレギュラー候補は、全員が高いレベルで持ち味を発揮。競争はし烈で「しっかり試合の結果も見ていますし、焦りがないと言ったらうそになるんですけど、少ないチャンスできょう結果を出せたことは絶対、今後に生きてくると思う。こういうゲームを続けていけたら」と意欲をたぎらせた。
今季、活躍しなければならない理由がある。昨年12月、地元香川の丸亀城西高で同級生だった一般女性と入籍した。栄養士の資格を持ち、小学校で給食を作っていたが、結婚を機に仕事を辞め、サポートしてもらっている。キャンプ中もメッセージアプリを使い、こまめに連絡を取り合っている。一家の大黒柱としての責任は強く「支えてくれている分、結果で恩返ししたい。去年まで遠距離で、今はこっち(関東の自宅)に仕事を辞めてわざわざ来てくれたので、なんとか養っていけるように頑張りたい」と感謝を込めた。
昨季開幕スタメンも17打席ヒットなし 新球場元年は雪辱のシーズン
2022年は新人ながら開幕スタメンの座をつかみ取ったが、17打席安打が出ず、2軍に降格した。悔しかった経験は、今でも忘れていない。「去年は緊張してしまった。今年は開幕まで1カ月ちょっとしかないので、できることは全部やって1軍に残りたい」。2軍から猛然と巻き返し、自らの力で固い扉をこじ開ける。