■投手も野手も言うことなし　コーチ間のコミュニケーションも良かった

　―チームに帯同した５日間を振り返って
　「楽しかった。投手はピッチングが素晴らしく、配球も目を見張るものがあった。打者はスイングが良く、アプローチに関しても言うことはない。コーチ間のコミュニケーションも良かった。新庄さんにとっても有意義だ。コーチ、監督、フロントの皆さんがすごくいい方で、自分の仕事を理解してくれる。とても良い時間でした」

　―新庄監督が優勝チームをつくり上げると
　「新庄さん自身が優勝したときのチームの選手。野球に対する熱意、人柄は本人も気付かないかもしれないが良いものなので、それを使ってもらえたら全く問題はないとお伝えしている。みなさんが誤解しているのは、私のように二十年以上の経験があっても、毎日学ばないといけないことがある。そこは頭に入れて見てほしい。個人的に新庄さんがどれだけ勤勉で学ぶことに対して熱意があるか、分かっている。全く問題はない」

■日々を大事に、毎日ステップを上がっていくこと

　―ヒルマン氏が日本一になる前の２００５年は５位だった。現在のチームは６位。下位から優勝を狙うために必要なことは
　「前回のようなサクセスストーリーがあったとしても、大事にしないといけないことは決まっている。日々を大事にする。毎日、ステップを上がっていくこと。チャンピオンになるためのエスカレーターはない。優勝するためには毎日の取り組みが大事。続けることは忍耐力が必要。我慢しながら毎日続けることが大事になる」

　―監督をしていた当時と、新庄監督が率いるチームの共通点はあるか
　「個人個人の比較は難しい。ただ一つだけ言えるのはコーチ内（首脳陣）の雰囲気が似ている。コーチ内で優勝に向かって同じ目線、目標がある。新庄さんの下、うまい具合に歯車が回っている」

　―開幕前に来日は
　「開幕に合わせて家族と一緒に来日するので、楽しみにしています」