矢沢 試合前ブルペン→中日戦で代打出場 プロ入り後初の二刀流ルーティン
■練習試合 日本ハム9-6中日(21日、沖縄・Agreスタジアム北谷)
左打席に稲葉GM、右打席に新庄監督「ラインが見やすくて投げやすかった」
日本ハムドラフト1位ルーキーの矢沢宏太投手兼外野手(22)が21日、プロ入り後初の二刀流ルーティンを実行した。中日との練習試合のため、名護から北谷に移動。予定する23日の初登板に向けて、敵地のブルペンで投球練習を行い、その後、野手として代打で出場した。
23日のロッテ戦(名護)に備えた投手調整と野手としてのベンチ入りが重なった。試合前、野手のメニューに入らず、ブルペン入り。力のこもったボールを投げ込み、視察に訪れた稲葉GM、新庄監督が左右の打席に同時に入る場面もあったが「両打席に入ってもらうことはないんですけど、ラインが見やすくて投げやすかったです」と穏やかに振り返った。
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新庄監督ほれぼれ 起用に「もう、迷わせるなよ!」
新庄監督はキレのある球にほれ込んだ様子で「今のボール以上にいいボールを投げようとしなくていいよ」と指示。投球練習が終わると、本人に向かって「もう、投手1本でいこうか。(打撃の実力は)6打数5安打? もう、迷わせるなよ!」と、独特の言い回しで絶賛した。
試合は七回1死から代打で登場。4年間在籍した日体大野球部の指導者、部員が観戦に訪れていたが、遊ゴロにとどまった。矢沢は追い込まれてから窮屈なスイングになったことを反省し「ファーストストライクをしっかり捉えられるようにやっていきたい」と修正点を挙げた。
二刀流が本格化すれば、シーズンに入ってからも、野手と投手の準備を並行する必要がある。投打ともに大きな可能性を感じさせる逸材は、それぞれの強みを最大限に生かせるよう、戦いながら最善の準備、調整法を模索していく。