江越、上川畑、今川を相手に安打性の当たり１本「すごく楽しめた」

　日本ハムのジョン・ガント投手（３０）が２２日、沖縄・名護で行われている春季キャンプで初めて実戦形式の打撃投手を務めた。江越、上川畑、今川を相手に２０球を力投。打者の手元で動く直球を武器に、安打性の当たりを１本に抑えた。

　「すごく短い時間ではあったけど、すごく楽しめたし良かったです。ストレート、カットボール、チェンジアップを投げた。ストレートが一番良くて、手応えも感じられたし、それ以外にも良い点がたくさん見つかった」

今はまだ第１形態の「ミニリュウ」→開幕後「ハクリュー」→終盤には最終形態へ

　収穫はあったが、２０球中１１球がボール球になるなど、課題も出た。それでも助っ人右腕に焦りはない。今はまだ〝第１形態〟だ。カードをコレクションするほど大好きな「ポケモン」を引き合いに出し、「今はミニリュウだけど、シーズンが始まったらハクリュー。シーズンが終わる頃、チャンピオンシップの頃にはカイリューになっていたいです」と進化を誓った。

　カイリューは、同作の中で屈指の強さを誇る人気キャラクターだ。ミニリュウ、ハクリューを経て、レベルが上がるとたどり着ける最終形態。ガントは性格面にも注目し「カイリューはいいやつだけど、バトルが始まると全然変わる。バトルしていないときはすごく優しいのに、戦いが始まった瞬間にスイッチが入る。自分もそうなりたいです。そうなれるように頑張っています」と〝目標〟に掲げた。

昨季は負傷で１軍登板なし　今季は「シーズンに合わせて、けがしないことを大前提に」

　３月２日にエスコンフィールドで行われる紅白戦が、今季初実戦になる見込みだ。昨季は右肘の負傷で１軍登板なしに終わったが、今年は違う。「すごく調子も良くて、チームと一緒に練習できて、キャッチボールもできることがすごくありがたい。ライブＢＰ（実戦形式の打撃投手）まで進めたので、このあとは自分が頑張るしかない。シーズンに合わせて、けがしないことを大前提に、ゆっくりでもなく急ぐわけでもなく、やっていく」。優勝争いが佳境を迎える９月。新球場のマウンドには「カイリュー」がいるはずだ。