■練習試合　ロッテ５ー１日本ハム（２３日、沖縄・タピックスタジアム名護）

今季実戦初マウンドで衝撃の初球　球速表示に観客もどよめき　

　タピックスタジアム名護の電光掲示板に球速が表示されると、約２１００人の観衆がどよめいた。２３日に沖縄・名護で行われたロッテとの練習試合。今季初登板となった日本ハム・コディ・ポンセ投手（２８）の初球が「１６０キロ」を計測した。１イニングを完璧に抑え、最高の試運転となった。

　五回に救援。藤岡に対して１６０キロを投じた後、直球系で追い込み、チェンジアップで空振り三振。山口はツーシームで詰まらせ、遊ゴロに打ち取り、安田は追い込んでから１５７キロ直球で見逃し三振に仕留めた。手応えは十分で「しっかり良い感覚でキャッチャーの構えた場所を目掛けて投げた。数字としてすごい球というよりは、しっかり自分のやるべきことができて良かった」と表情を緩めた。

上沢直伝のフォークも披露　調整順調のノーヒッター

　従来の持ち球に加え、この日は、上沢直伝のフォークを試投した。昨年のシーズン中に教わり、今キャンプでもアドバイスを受けていた。「握りや指の位置を教えてもらった。僕はみんなより手が大きいので、それに合ったフォークの投げ方も教わった」。まだ来日２年目だが、チームメートと積極的にコミュニケーションを図り、情報交換している。

　すでに加藤、上沢とともに開幕ローテーション入りが内定している。昨季、ノーヒットノーランを達成した頼れる男は、今季もチームの大きな戦力になりそうだ。