札幌ペトロヴィッチ監督「記録よりも3ポイントの方が非常に重要」 神戸戦でJ1最多タイ524試合指揮
北海道コンサドーレ札幌は24日、試合会場である札幌ドームで、神戸戦(25日15時キックオフ)に向けて前日練習を行った。歴代最多タイとなるJ1通算524試合指揮の大記録を神戸戦で達成するミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)が、札幌を指揮して6度目となるホーム開幕戦に向けて、意気込みを語った。
「この素晴らしいスタジアムで練習できたことが非常にうれしかった」
約1カ月半の長期キャンプを経て、ようやく戻ってきた本拠地札幌ドーム。「ここに戻ってこられて、この素晴らしいスタジアムで練習できたことが非常にうれしかった」と、久しぶりに味わうホームを堪能した。
広島との開幕戦では、相手に押し込まれる時間が多かったものの、何とか勝ち点1を確保した。「インフルエンザでの離脱や負傷者も出て、なかなか思うように準備ができない中で迎えた開幕だった。広島戦は予想していたとおり、いいものが出せずに終わったゲームだったが、選手たちはその状況の中でもしっかりと走って戦い、ハードワークした上で得られた勝ち点1だった。内容に関してはもっと上げていかなければいけないが、選手たちが見せた気持ち、ハードワークは非常に良かったと思う」と、苦しい状況を乗り越えた選手たちをたたえる。
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「明日も選手、サポーターと共に戦っていきたい」
神戸戦から、札幌のホームゲームでも観客席全席での声出しが解禁となる。常々「サッカーはサポーターあってのもの」と口にする指揮官は「非常に難しい、厳しいコロナ期間を経て、ようやく我々のスタジアムが戻ってきたことをうれしく思う。我々にとってサポーターは12番目の選手。共に戦うサポーターの皆さんのより一層大きな声援が選手たちを後押ししてくれる。明日も選手、サポーターと共に戦っていきたい」と歓迎する。ホーム開幕戦を待ちわびていたサポーターと共闘で神戸に挑み、勝利を目指す。
そしてこの一戦でミシャは一つの金字塔を打ち立てる。G大阪や柏などJ1の4クラブで指揮を執った、前日本代表監督の西野朗氏(67)が保持する最多指揮記録、J1通算524試合に来日18年目で肩を並べるのだ。だが指揮官は「常に選手にも言っているし、そして私自身も思っているが、現役である限りは自分が仕事ができる、自分が結果を残せるということを、常に示していかなければいけないと思っている。もちろん明日の試合でJ1最多指揮の監督になれることはうれしいことだが、私自身はその記録よりも明日の(勝ち点)3ポイントの方が非常に重要だと思っているし、私にとってうれしいことだ」と、チームを勝利に導くことが一番大事という姿勢は崩さない。大偉業をチームに携わる全員で気持ちよく祝うべく、チーム一丸で神戸を撃破して、勝ち点3をその手中に収める。