藤田氏は０７年ホーム開幕戦でＶ弾「ターニングポイントになる試合だった」

　北海道コンサドーレ札幌のＯＢで昨季限りで現役を引退した上原慎也氏（３６）と藤田征也氏（３５）が、ホーム開幕戦となった神戸戦の試合前に行われたトークショーに参加した。

　５年ぶりに沖縄からの来道となった上原氏は、雪を見てテンションが上がったという。所属するＦＣ琉球では、もともと営業職となる予定だったが、ＭＣを務めた河合竜二ＣＲＣ（４４）のように「肩書を付けたい」とクラブに相談し、地域と関係をつなぐ「クラブコミュニケーター」という役職に就いたエピソードを披露した。

　札幌ドームは１０年以上ぶりという藤田氏は、一番印象に残っている試合に２００７年3月１０日に行われた札幌ドームでのホーム開幕戦を挙げた。鳥栖に１－０で勝利し、決勝点となるＪリーグ初ゴールを決めた試合だ。「その試合で点を取って勝てたことで、今の僕があると思うので、ターニングポイントになる試合だった」と振り返った。今年からは札幌のアカデミースタッフを務める。「日本一のチームにしたいですし、その中からコンサドーレのトップで活躍できる選手を数多く出していければ」と、自身もプレーしたアカデミーでの目標を語った。

■プロフィール　上原　慎也（うえはら・しんや）　１９８６年９月２９日生まれ、沖縄県出身。沖縄大から２００９年に札幌へ加入。ＦＷのほかＷＢなどでもプレー。高い身体能力でスピードあふれるプレーと高い打点のヘディングが特長だった。１７年限りで札幌を退団後、愛媛、そして生まれ故郷の琉球と渡り歩き、昨年限りで現役を引退。Ｊリーグ通算２９７試合出場３４得点。２３年からＦＣ琉球クラブコミュニケーターとして活動する。

　藤田　征也（ふじた・せいや）　１９８７年６月２日生まれ、札幌市出身。札幌Ｕ－１８から２００６年にトップチーム昇格を果たす。０７年には右ＷＢの定位置を確保し、３９試合７得点と活躍したほか、Ｕ－２０日本代表としてＵ－２０Ｗ杯にも出場した。爆発的なスピードと精度の高いクロスを武器としたＭＦ。１１年に新潟へ移籍したあとは湘南、徳島と渡り、昨年限りで現役を引退。Ｊリーグ通算４０５試合出場２０得点。２３年から札幌のアカデミースタッフとして古巣に復帰する。