《SHINJOの信条》少しずつ取っていって最後に逆転して勝つ。こういう野球を目指している
■オープン戦 楽天4-5日本ハム(25日、沖縄、タピックスタジアム名護)
―試合後、自ら発し
「いいゲームでしたね。取られて、少しずつ取っていって最後に逆転して勝つというね。まさしくこういう野球をずーっと目指しているので。2月1日からの紅白戦からね。勝つっていう気持ちで取り組ませているので、こういう結果につながっていっている。ずーっと、開幕して50試合はこういう気持ちで。今からね、2月1日からですけど。いいゲームでしたね。ただ、あそこ(六回無死二、三塁)での清宮君のあの見逃し(三振)は流れを持っていけないポイントでもあったし、彼はああいうところで打てる選手だしね。カチンって捉えて打点を稼いでほしかったですけどね」
―矢沢が2安打2得点の活躍を見せた
「彼のフリーバッティングを外野で目で追っていると、ゴロがね、進んでいくんですよね。打ち方、しなりで。ボールの上っ面を叩く時のスピードが他のバッターと違うから、外野へのライナーとかもブレて落ちるっていう、珍しい打球を打ちます。昔でいう、右バッターですけど、ロバート・ローズっていう横浜の外国人選手が三遊間へ、走って行くような打球を打ちますね。追いつけそうで追いつけない。追いついたとしても矢沢くんの足で間に合わないっていう。彼は意識してないと思いますけど。面白い打球を打ちますね」
―新庄監督が現役時代、守っていて打球が捕りづらかった選手は
「古田さんとか、ローズ。あとは巨人の清水君かな。でもちょっと違うんだよね」
ー先発ローテーション入りを目指す吉田、田中正については
「安定感、躍動感っていうのは ちょっと足りない気もする。建山コーチに聞いて。ハハハ。先発を目指す気持ちっていうのは大事。 三回は体力的な計算を本人はしてるんだとは思うんですけど、グイグイいってほしいというか…それをやるとバラつくかもしれないし、ちょっとね。それ、本人に聞いてもらって。皆さんが聞いてもらうことによって、俺も勉強になるし」
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―上原がピンチで登板し、トータル1回⅓をパーフェクト
「良かったねー!角度がいいんすよねー。球のスピードはそこまで去年に比べて上がってないけど、出方と角度がいいね」
―中継ぎを想定しているか
「でしょうね。まあ彼は両方できるだろうしね。先発調整でも面白いかなと思うんですけど、まあ建山コーチがいろんなことをものすごく考えてるから。ここでは口に出さないほうがいいと思います。まあ、俺は思ったことは言うし。なるほどって」
―捕手以外の野手は早い時期に固定したいと言っていた。オープン戦の中ごろか
「いや、それは見てもらったら分かる。固定しますよ。でも最大限、勝つためにどうしていくか。どう固定していけばいいのかっていうのは今後のオープン戦で固めていくし、打順の変更とかはそこまではないかな。極端には動かさないと思う。その打順でリズムを覚えさせたいのもあるし。ちょっとケガもね、出てくるかもしれないから。その辺に関してはちょっと変わってくるだろうしさ」
―(七回の)江越のセーフティーは指示か
「いや、あれは本人。(サインを)出そうかな、と思っていたら、した。いやー、万波君もいいっすよ。あの遅いカーブに止まって、軸がブレてないというか。なかなかね、いきなり(代打で)行って、ああいう当たりは。あれが雰囲気です。打席での結果が、次も打ってくれるんじゃないかなって」
―去年の楽天戦は9勝16敗と相性が悪かった
「いや去年は関係ない。まったく関係ない。今年からスタートなので。データもすべて、去年のデータとかもあまり入れないし、それくらいの気持ちで。選手は新しい気持ちで打っているから、去年打ってるとか打ってないとか、今年は今年なので。打球方向のデータは見ますけどね」
―八回の野村(無死一塁で初球をバントしファウル)はサインか
「俺が出した。セーフティ」
―4番にもバントのサインを出す
「うん、誰だろうが。1点を取りにいく。ピッチャーたちもね、野村君にバントさせて1点をとりにいって、俺たちが守ろう―という気持ちにもなるだろうし。強いチームに勝つには何番だろうが、セカンドに進めて1点を取りにいって、抑えてもらうっていう野球をする。外国人だろうが、誰だろうが。その前に3本打ってようが。打ってなかろうが、雰囲気が良かったら打たせるし」
―サヨナラ打を放った清水はキャンプ2軍スタート
「僕が呼んだんですよ。清水君はなんか雰囲気が出ているし。呼んだポイントは2軍練習の時のセカンドスローの良さ。しっかり上から叩けて、気を抜かずにやっている姿勢を見た時に『あ、すぐに呼ぼう』って思って」
―そういう選手が大事なところで勝負を決めた
「そうなんですよ。そういうところなんすよ。練習からしっかり、俺が見てなくてもやっているという。そういうところが結果につながるから。全部つながってるんですよ、練習から。決めたい決めたいっていう気持ちは分かりますけど、あそこでやっぱりこう、力を抜きながら、ポンと捉える。風の計算とかしていたら最高ですね。向こう(右翼方向)にこう、きれいに打てば越えていくという。それは聞いてみて。けっこう選手はあの風を見たら、いい当たりをしたら抜けていくって思うから。俺なら逆にレフトに放り込んだろうと思うけど。』『逆風で打ったぜ』みたいな。あまのじゃくなんで」