【国内女子ゴルフ】道勢10人目の優勝者は誰だ! 23年注目の若手道産子プロを紹介 ②宮澤美咲
レギュラーツアー本格参戦1年目
2023年の国内女子ゴルフツアーが、3月2日~5日のダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球ゴルフ倶楽部)で開幕する。今年のツアーは38試合で、北海道開催は新設のミネベアミツミレディス北海道新聞カップ(7月6日~9日、札幌・真駒内CC空沼コース)を皮切りに4試合予定。2019年7月のサマンサタバサガールズコレクションで初優勝を飾った小祝さくら(24、ニトリ)以来4年ぶり10人目の道勢優勝者誕生が期待される、2人の若手道産子プロを紹介する。第2回は、22年のステップアップツアーで優勝1度、年間賞金ランキングで2位に入り23年レギュラーツアー前半戦16試合の出場権を獲得した、千歳市出身の宮澤美咲(20、大倉)。
まずは後半戦の出場権獲得が目標
高校時代までは全国大会で輝かしい成績を残せなかったが、コツコツと努力を積み重ね、いよいよレギュラーツアーに本格参戦する。ルーキーイヤーの22年レギュラーツアーは、主催者推薦1試合と予選会を突破した計2試合に出場したが決勝ラウンドに進むことは出来なかった。「優勝もそうなんですけど、安定して毎回ちゃんと予選を通って、上位争いに顔を出せるようになりたい。まずは後半戦の出場権」。前半戦で賞金を積み上げ、シーズン完走を目指す。
19日に沖縄入り。大会前に会場となるコースを3ラウンドした。「全然知らないコースなので、まずはパーオンを目指す。そして、チャンスについた時にバーディーを狙っていきたい。まだ予選を通ったことがないので、不安しかない」。弱気な自分を奮い立たせて、好機を待つ。
オフに2度の個人合宿
レギュラーツアー本格参戦に備え、オフは自身初の個人合宿を行った。1月9日から鹿児島で2週間、さらに2月2日から宮古島に1週間、雪が積もった北海道を離れて合計3週間の合宿で、昨シーズン終盤から課題だった、アプローチショットの距離感を磨き直した。例年は地元で練習しているが「早めから行って芝に慣れた方がいいと。毎年冬は芝の感覚が分からなかったけど、前よりはいいかな」と準備万端で開幕戦を迎える。
22年はステップアップツアー出場と平行して、8月に地元・千歳で行われた男子ツアーのセガサミーカップ(ザ・ノースカントリーGC)のマンデートーナメントに出場。本戦出場はならなかったが、練習ラウンドでは男子プロの生源寺龍憲(24)と一緒に回った。「すごい優しかった」。9月のステップアップツアー優勝時には「お祝いのメッセージをくれました」。今度はレギュラーツアーで活躍して、吉報を届けたい。
『まだゴルフやってるの?』と聞かれてショック
1月8日に地元で行われた成人式に出席。その後、出身の千歳富丘中の集まりに参加。ところが「何人かの人に会って話したけど『まだゴルフやってるの?』って聞いてくるんですよ」と軽くショックを覚えたそう。優勝でインスタのフォロワーも800人を超えた。今度は誰もが知っている選手へと成長を遂げる。