上原 前倒しの緊急登板でパーフェク投 ピンチをしのぎ1回⅓を無失点
■オープン戦 楽天4ー5日本ハム(25日、沖縄・タピックスタジアム名護)
六回2死一、三塁で辰己を投ゴロ 七回は3者凡退でピシャリ
日本ハムの上原健太投手(28)が25日、沖縄・名護で行われた楽天とのオープン戦で好投した。2点ビハインドの六回途中から田中正義投手(28)の後を受けて登板。2死一、三塁の場面で辰己を投ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。
当初は七回から登板予定だったが、田中の球数が増えたことで急きょ出番が巡ってきた。「向こうがイケイケな感じで簡単にストライクを取りにいけない中、どう組み立てようか考えながらマウンドに上がった。(伏見)寅威さんの配球の意図が分かって落ち着いて投げられた」と相手に傾きかけた流れを見事に断ち切った。続く七回も続投し、楽天打線を3人で料理。イニングまたぎで完璧な仕事を果たした。
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実戦2戦連続の好投 ポジションにこだわりなし「投げられるなら、どこでも」
先発、中継ぎ何でもござれ。二刀流に挑戦する左腕は舞台を問わず輝きを放つ。「1軍で投げないことには意味がない。投げられるなら、どこでも投げます。どっちかと言われたら先発がいいけど、全然中継ぎでもいい。言われるがままにです」。高い適応能力も魅力の一つ。与えられた任務をその都度クリアし、チームに必要なピースとなる。
前回登板した19日の楽天戦は中継ぎで3回無失点。投球フォームの細かな改良が2戦連続好投の一因だ。「他の人には分からないけど、キャンプに入ってから僕の感覚で腕の位置を下げている。最近キャッチボールの最初は横から投げている。その方が制球が安定して腕の振り抜きも心地よい。力まず自然に腕が振れるよう意識しています」。細部にまでこだわりを持ち、理想の一球を追求する。