サフィルヴァ2連勝で2位死守 道産子MB岩崎が献身的プレーで貢献
■Vリーグ男子2部 サフィルヴァ北海道3―0大同特殊鋼(26日、旭川・リアルター夢りんご体育館)
2戦連続でストレート勝ち 数字には表れない岩崎の貢献度
初のV1昇格を狙うサフィルヴァ北海道が、今季最後の旭川開催となった試合を2戦連続のストレート勝ちで締めくくった。OPジェイレン・ペンローズ(28)がチーム最多20得点、OH陳建禎(33)が16得点で攻撃陣がフル回転すると、昨季途中から加入した札幌市出身の道産子MB岩崎航佑(23)が献身的なプレーで2連勝に貢献。順位もV1入れ替え戦進出圏内の2位を死守した。
チームが快勝すると派手なアタッカーに目を奪われがちだが、数字には表れない岩崎の貢献度が光った。昨季まで主力だったMB小泉響輝(24)を押しのけ、開幕戦から21試合中19試合に出場。「自分の強みは、一個一個のプレーで丁寧にブロックフォローに入るとか、トスが来なくてもしっかり呼んで(ポジションに)入るとか、ボールに触れない場面でもチームに貢献することを意識している」。この試合の得点はアタック3本、ブロック1本だが、チームの繋ぎのプレーで重要な役割を担ってきた。
チームに必要不可欠なピース 上杉監督も「すごい影で活躍してくれている」
上杉徹監督(42)も岩崎の加入により発生したミドルブロッッカー陣の競争激化を歓迎する。「実際に試合をやってる時は、あまり気付かないことも多いけど、ビデオを見直すと、あそこでそういうふうに手を出して、ブロックタッチを取ってくれてたんだ、とかっていうのがすごく多くて。見えないところなんですけど、すごい影で活躍してくれている」。さらに「クイックが序盤戦ではなかなか決まらなかったけど、だいぶ改善されてきた」と、チームに必要不可欠なピースとして期待を寄せている。
岩崎は北海道科学大高時代にインターハイと春高に出場。進学した仙台大でも東北大学リーグで優勝と結果を残してきた。「自分が高校生の時は、北海道でV2に参入しているチームはなかった。今はバレーボール教室を通じて地元に貢献しつつ、競技の楽しさをいろんな人に知ってもらえる。やっぱり地元にこういうチームがあって、バレーができてるっていうのはすごい幸せなこと」と、充実した毎日を過ごしている。
残り6試合 勝利数で並ぶ3位・富士通との直接対決は、あと1
残り6試合。リーグ戦はここからが正念場だ。現在15勝で2位につけているが、3位・富士通とは勝利数が同じで、サフィルヴァの方が2試合多く先に消化している。富士通との直接対決は、あと1試合。「我々はもう勝ち続けるしかない」と上杉監督。次節は3月4日に7位・埼玉、5日に首位・ヴォレアス北海道と今季3度目のダービーを戦う。最後まで入れ替え戦進出を信じて、チーム一丸で立ち向かう。