■Ｖリーグ男子２部　ヴォレアス北海道３―１ヴィアティン三重（２６日、旭川・リアルター夢りんご体育館）

両チーム最多得点でチームの５連勝に貢献

　５連勝で首位キープ、リーグ２連覇へ視界良好だ。ヴォレアスは１－０から第２セットを失ったが、台湾代表でエースのＯＰ張育陞（２２）が両チーム最多の２７得点で攻撃陣を引っ張った。

　躍動感あふれるエースが縦横無尽に打ちまくった。アタックでの２２得点中、１１本がバックアタック。さらに高さのあるジャンプサーブからサービスエースが２本に、ブロックが３本。「試合の途中、何回もリードされたけど、最後は勝利できて本当に良いなと思います。来週は本当に厳しい相手で難しいと思いますが、とりあえず明日しっかり休んで、火曜日から次の試合に向けて頑張りたい」と声を弾ませた。

昨年は最終戦前日に右膝負傷　Ｖ２初優勝の瞬間はコートに立てず

　今年こそ優勝の瞬間はコートで見届ける。２０２１－２２年シーズンはＭＶＰ、得点王、サーブ賞と３部門のタイトルを獲得したが、最終戦前日の昨年３月２６日に右膝を負傷。翌日のＶ２初優勝の瞬間はコートの外で見守り、悔しさを味わった。

　その原因には「ストレッチをあまりしていなかった」ことがあると猛省した。それからは練習や試合後、けが予防のストレッチに多くの時間を割いた。今季は、昨季の２回戦総当たりから３回戦総当たりへと一気に試合数が増え、２５日からは３周目に突入した。それでもストレッチ効果か「体の調子は良かった」と胸を張る。

　シーズンは残りは８試合。最終節は、地元・旭川での２連戦が待っている。「最終戦まであと１カ月くらい。残り試合、全部勝ちたい。最終戦までに皆さんに優勝を届けたい。これは一つ目の目標だから、まずしっかり達成して、もう一つの目標であるチャレンジマッチで昇格を達成できるように頑張っていきたい」。来日４年目。見違えるように上達してきた日本語同様、プレーもまだまだ伸びしろ豊富な２２歳が、入れ替え戦〝３度目の正直〟実現へ、チームをけん引する。