江越 古巣の阪神戦で躍動 〝スクランブル出場〟で2安打2打点1盗塁
■オープン戦 阪神6ー8日本ハム(26日、沖縄・タピックスタジアム名護)
浅間の負傷退場で巡ってきたチャンス 虎党からの声援に「鳥肌が立ちました」
古巣を相手に走攻守で躍動した。日本ハムの江越大賀外野手(29)が26日、沖縄・名護で行われた阪神とのオープン戦に途中出場。名前がコールされると、両チームのファンから大きな声援が送られた。「複雑で変な感じだったけど、すごく楽しかったです。名前を呼ばれた時に阪神ファンの声援もすごくて、なんとか結果を出したいと思った。びっくりして鳥肌が立ちました」と、熱烈な応援を背中に感じグラウンドで暴れ回った。
出番は突然だった。一回に中堅を守る浅間が飛球を追ってェンスに激突。足を引きずるように歩き、フィールドから退いた。試合開始直後のアクシデントに、江越は「一回なので行ける準備はしていなかった」。急きょ巡ってきた出場機会だったが、転がり込んできたチャンスをきっちりとものにした。
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1点を追う七回に左翼線へ逆転の2点二塁打 相手ミスに乗じて自ら長駆ホームインも
1点ビハインドの七回に最大の見せ場が訪れた。1死一、二塁の好機。カウント0ー2と追い込まれながら、K・ケラーの変化球に食らいついた。左翼線にライナーを運ぶと2者が生還。さらに相手の本塁返球が悪送球になったのを見逃さず、自らも快足を飛ばして本塁へ生還した。逆転打に「真っすぐに振り遅れていたのでタイミングを早く取った。しっかり修正できたので良かったと思う」と納得の表情を浮かべた。
スピードと堅守も披露 新天地で猛アピール継続中!
移籍1年目のシーズン。抜群の身体能力を生かしたプレースタイルで、猛アピールを続けている。この試合では一回に内野安打をもぎ取り、三回は二盗に成功。守備でも左中間を襲った鋭い打球をスライディングしながら捕球し、素早い返球で打者走者の二塁進塁を諦めさせた。持て余し気味だった才能は今、新天地で花開こうとしている。
開幕までの残り1カ月は、し烈な外野のレギュラー争いがさらに熱くなる。「みんな結果を残しているので僕も負けないようにしたい。疲れはもちろんあるけど、今までは試合に全然出られなかったので、出られるだけありがたい」。誰よりもゲームに飢える男は、貪欲にポジションを奪いにいく。