清宮 152キロ撃ち 技ありオープン戦1号 弾丸ライナー放り込んだ
■オープン戦 阪神6ー8日本ハム(26日、沖縄・タピックスタジアム名護)
「自分でもびっくり」の技あり弾 前日の悔しさを払拭
オープン戦1号だ。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が26日、沖縄・名護で行われた阪神とのオープン戦で豪快アーチをかけた。六回1死で阪神の新外国人右腕、ビーズリー投手(27)と対戦。カウント2ー2から内角高め、ボール気味の152キロに体が反応し、ライナー性の打球が右翼ポール際の芝生席へ着弾した。試合後は、難しいコースの球をさばいた技ありのスイングに触れ「自分でもびっくりしました」と目を丸くしていた。
打ち合いの展開で、蚊帳の外に置かれるわけにはいかなかった。2打席凡退後の第3打席。1点差に迫るソロ弾でチームをもり立てた。
前日25日の楽天戦(名護)では、1点を追った六回無死二、三塁で見逃し三振に倒れていた。新庄監督は「あの見逃しは流れを持っていけないポイントでもあったし、彼はああいうところで打てる選手。カチンと捉えて、打点を稼いでほしかった」と苦言を呈していた。
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指揮官の期待も重々承知 後輩たちの活躍も大きな刺激
指揮官の言葉通り、求められている仕事は十分に理解している。2月1日の紅白戦から5番が指定席。前を打つ松本剛と野村がチャンスメークしても決定打が出なければ、点にはつながらない。「剛さんは塁に出ますし、ジェイも打つ。僕はチャンスで回ってくる打席が絶対に多い。昨日(25日)みたいな場面での見逃し三振は、自分の役割を考えるとあってはならない。そういうところで責任を強く感じるようになっています」
この日は矢沢の先頭打者アーチから、反撃が始まった。即戦力ルーキーたちの躍動に闘争心をかき立てられている。チーム内の競争激化を歓迎し「もう、みんな刺激を受けていると思います。矢沢もそうですし奈良間も打っていますし。すごく相乗効果がある」と認めた。
さらなる飛躍を期す長距離砲 自らのバットで優勝をたぐり寄せる
昨季は殻を破り、パ・リーグ5位の本塁打18本をマークした。当然、一層の上積みが期待されている。現状、計算できる大砲は、外国人を含めてもほかに見当たらない。清宮が主砲として打ちまくることが、チームが優勝戦線に加わるための絶対条件になる。