札幌DF田中駿「(危機感は)みんな持っている」 練習再開から球際バチバチ
■コンサドーレ熊本キャンプ(28日、大津町運動公園球技場)
25日の神戸戦(●1-3)後、オフと移動日を挟んだ札幌は、28日から次節の新潟戦(3月4日、デンカS)に向けての練習を再開した。午前練習を実施し、入念にストレッチを行った後、攻撃練習や戦術練習などを行った。
開幕2戦フル出場
ここまでの2戦で、いずれも右CBの位置でフル出場をしているDF田中駿汰(25)。札幌の守備のキーマンが、苦しいチーム状況を打開するため、新潟戦での勝利を目指す。
J1が開幕して2試合が経過した。札幌はここまで1分1敗と、スタートでつまずいたが、それ以上に心配なのが試合内容があまり良くないことだ。広島戦はGK菅野孝憲(38)の再三の好セーブに救われて勝ち点1を得たものの、13本のシュートを浴びせられるなど、終始相手のペースで試合が展開。そして神戸戦ではチャンスこそ作ってはいたものの、2試合続けて流れの中で得点を奪えず、逆に3失点を喫した。
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選手同士で強く言い合う場面も
そうした状況もあって、この日の戦術練習では選手たちはいつも以上に球際で激しくプレー。選手同士でプレーについて強く言い合う場面もあるなど、危機感を持って約2時間の練習を行っていた。主力組でプレーした田中駿も「(危機感は)みんな持っていると思います。それは今日の練習にも現れていて、みんな切り替えも早く、球際の部分でもしっかりと戦えていた」と、チーム全体で現状を打破しようとしている。
次節の相手は今季6年ぶりにJ1へ復帰した新潟。第2節では敵地で広島に2-1で勝利するなど、ここまで1勝1分。しかも次の試合は新潟にとってホーム開幕戦で、高いモチベーションで臨んでくる一戦となる。「相手のことはありますけれど、自分たちの形がまだ全然つくれていない。まず自分たちがやるべきことをやるというのが大前提かなと思うので、そこは間違えないようにやっていきたい」と自分たちのサッカーの立て直しに全力を注ぐ。
「新潟戦は絶対なんとしてでも勝利」
「2戦ふがいない試合をしてしまったので、3戦目でしっかり勝って、次の週のルヴァン杯や、1週間後のホームゲームにつなげていけるように。新潟戦は絶対なんとしてでも勝利できるようやっていきたい」と意気込む田中駿。苦しいチーム状況を改善するための一番の良薬となるのは勝ち点3しかない。まずは新潟を叩いてチームに勢いをつけて、3月反攻へつなげていく。