前節に負傷退場した札幌MF荒野が全体練習に合流 アカデミー時代からの後輩〝ゴメス〟が主将務める新潟にリベンジだ
■コンサドーレ熊本キャンプ(1日、大津町運動公園球技場)
大きなケガに至らず 首脳陣へ万全ぶりをアピール
札幌は3月4日のアウェー新潟戦(デンカS)に向けて午前練習を行い、攻撃や戦術メニューなどを消化した。前節のホーム神戸戦(2月25日)で左足を痛め、負傷退場したMF荒野拓馬(29)が全体練習に合流。アカデミー時代からの後輩が主将を務める新潟との一戦に向け、首脳陣へ万全ぶりをアピールした。
神戸戦の後半に相手の元日本代表FW大迫勇也(32)ともつれ合って転倒。左足を打撲して同22分に負傷退場したが、28日の一部別メニュー調整を経て1日から全体練習に完全合流した。荒野は「大きなケガにならないで安心した」と胸をなで下ろした。
J1昇格組の新潟は開幕2戦で1勝1分け 「しっかりとつないでくるチーム」と警戒
次節は今季からJ1で戦う新潟が相手。開幕2戦で1勝1分けと好調を維持しており、「しっかりとつないでくるチームなので、前線からはめてショートカウンターを狙ったり、押し込まれたときは我慢して、ブロックを組んでカウンターを狙う。ビルドアップも、相手がプレッシャーに来たとき、来なかったときを含めて、後方からしっかりと(マークを)剝がしていくことが大事。ドリブルで運ぶとか、ゲームメークすることも重要」と攻略のポイントを語った。
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「キャプテンとして引っ張っている成長したゴメスとピッチで戦えるのは幸せなこと」
相手の新潟で主将を務めるのが、小学生のときから札幌のアカデミーでプレーし、2013年から16年までトップチームに所属したMF堀米悠斗(28)だ。荒野にとっては札幌U-15時代からの1年後輩で、最もかわいがっていた選手の一人。「ゴメス(堀米の愛称)もようやくJ1に来て札幌と戦える。あいつ自身も幸せに感じていると思う。前節、久々にプレーを(映像で)見て、ちょっとうまくなったなという感じもしなくはなかった。新潟自体(調子が)良いので、キャプテンとして引っ張っている成長したゴメスとピッチで戦えるのは幸せなこと」。2人が同じJ1のピッチで相まみえるのは17年5月20日以来6年ぶり。そのときは新潟に0―1で敗れてしまったが、次はリベンジを成し遂げたい。
今季の初勝利へ「チーム一丸となって結果にこだわってやりたい」
開幕戦のアウェー広島戦ではボランチ、神戸戦では1トップと、それぞれ異なるポジションで先発出場。「広島戦は開幕戦でちょっと固かった。守り切って勝ち点1を奪ったのはポジティブだけど、ネガティブな部分は自分たちが勇気を持って後ろでつなぐことができなかったこと。神戸戦は前線で見ててもビルドアップがうまくいってないことが分かった。自分も後方に関わって(パスが)流れるようにしたり、前方に蹴ったときは前線で時間をつくってあげたりと、チームとしてやっていかないといけない」とそれぞれの位置から見た反省点を挙げ、1分け1敗に終わった2戦を振り返った。
次節に向けて「まだ勝ち星がないのでチーム一丸となって結果にこだわってやりたい。みんな固いかなと思うので、僕がリラックスさせて、いいムードでゲームができるようにしたい」と、チームのメンタル面での貢献も誓った。かわいがっていた後輩のいるクラブを打ち倒し、今季初勝利をつかみ取る。