エスコンフィールド北海道で行われた初練習。新球場で初めて取材した記者は、革新的なデザインや大型ビジョンの迫力、解放感あふれるグラウンドの雰囲気を見て度肝を抜かれた。「世界がまだ見ぬボールパーク」でプレーする選手たちは、この上ない喜びを感じているのだろうと容易に想像できた。

　ベテラン左腕の宮西は完成を待ちわびていた一人だ。「８年前ぐらいから計画が始まっているでしょ。よう、ここまでおったなって思うよ。だいぶ待ったよね。俺の野球人生もう終わるから。ホンマに…」。冗談交じりのコメントには新球場での登板に懸ける思いがにじんでいた。

　北海道のプロ野球の歴史を紡いできた鉄腕は新たな時代に思いをはせる。「良い予感しかないよね。まだまだ球場もこの周りも成長しそう。一年一年どんどん発展していくと思う。魅力あるスタジアムになるんだろうね。ホンマに楽しみ」。ボールパークの中心でバリバリ投げ続ける姿を、ファンも記者も期待しています。