１日から３日間、エスコンフィールド北海道で練習を取材した。受け付けを済ませ、案内に沿ってコンコースを歩いていると、真新しい建造物ならではのにおいがした。少し歩くと視界が開け、鮮やかな天然芝の緑が目に飛び込んできた。屋根は閉じているのに、心地よい開放感があった。

　２日目には新しいリリーフカーのお披露目があり、グラウンドレベルに立った。センター方向はガラス張りで、昼間は青い空が広がっていた。壮観だった。

　スタンドから遠巻きに見ていたが、選手は、はしゃいでいた。ファンクラブ会員の今川は、表情が緩みっぱなし。普段は感情の起伏を感じさせないクールな野村でさえ「ワクワクがマックス」と興奮を隠せなかった。

　ロッカー、トレーナー室、ウエートルームなども選手の希望を最大限にくんだ空間になっているという。入浴施設も同様で、練習初日に利用した清宮は「お風呂、最高ですよ。超気持ちいいです。広いし、温度も最高だし、ヤバイです」と目を輝かせた。みんなが笑顔になる場所。取材する側も、新感覚を味わっている。