札幌新加入MF浅野が貴重な同点弾 移籍後初ゴールに「やっとチームの一員になれた」
■J1第3節 新潟2-2札幌(4日、デンカビッグスワンスタジアム)
後半34分、荒野とのワンツーから左足で決めた
浅野の左足が苦しむチームを救った! 北海道コンサドーレ札幌は4日、今季6年ぶりにJ1に復帰したアルビレックス新潟と敵地で対戦。前半17分にMF青木亮太(26)のゴールで先制するが、その後新潟に逆転を許す。苦しい展開で迎えた後半34分、今季新加入のMF浅野雄也(26)が移籍後初ゴールとなる同点弾を決めた。札幌は2-2で引き分け、勝ち点1を獲得した。
1点を追う後半34分。札幌は前線からのプレスで新潟からボールを奪うと、右WBのMF金子拓郎(25)がワンタッチでペナルティエリア内の浅野へパス。MF荒野拓馬(29)とのワンツーからフリーで再びボールを受けると、得意の左足を振り抜いた。美しい軌道を描いたシュートは、ゴールバーに当たってゴール内に吸い込まれた。再三チャンスをつくりながら、なかなか新潟ゴールを割れなかった札幌にとって、非常に価値のある同点ゴールだった。「(パスが)うまいこと来て、ターンしたら拓馬くんがいたのでワンツーして。考えてやったという感じではなく、体が勝手に(動いた)という感じでした。やっと1点取れたなってところで本当にほっとしている部分もありますし、自分でゴールを決めて、チームに貢献したいという気持ちがあったので、やっとチームの一員になれたかなって。貢献できたことはうれしく思います」と札幌加入後初ゴールに喜びを見せていた。
今季広島から完全移籍で加入。だがキャンプでの戦術練習や練習試合ではサブ組で起用されることが多かった。「練習試合から、ゴールに自分が関わる回数は少なかった」と振り返るが、開幕戦前最後の練習試合となった熊本戦で1得点をマーク。最後の最後でアピールに成功し、見事に古巣広島との開幕戦でのスタメンの座をつかみ取った。