ファイターズ
宮西 札幌ドーム惜別の快投 1回無安打2Kで3戦連続無失点
■オープン戦 楽天6-9日本ハム(3月4日、札幌ドーム)
六回に2番手で救援 マウンドから見る景色とファンの歓声を胸に刻む
惜別の思いを込めた。日本ハムの宮西尚生投手(37)が4日、札幌ドームで行われたオープン戦の楽天戦で登板。1イニングを3人でピシャリと抑え、3戦連続無失点とした。プロ16年目の左腕は、この球場でたくさんの思い出を紡いできた。旧本拠地最後の投球になる可能性も踏まえ、マウンドから見る景色とファンの歓声を胸に刻みつけた。
キレキレだった。六回に2番手で救援すると、阿部、小郷を直球で連続三振。黒川は同じく直球で三邪飛に仕留めた。腕を振った140キロ台の球は、狙われてもつかまらない。真骨頂のスタイルがよみがえり「それが自分の持ち味なのでね。腕をしっかり振り切れている。もともとビタビタにコントロールするピッチャーじゃないので、勢いと球の強さでファウルを取って打ち取るタイプ。そういう形が取れてるっていうのは、らしいかな」と認めた。
札幌ドームで351試合に登板
日本ハムひとすじでブルペンを支え、札幌ドームで多くの節目を迎えた。2008年3月25日、西武戦の初登板に始まり、休まずに投げ続けた。22年5月21日の西武戦で通算800試合登板の金字塔を打ち立てた。札幌ドームでの登板数は断トツトップの351試合に上る。