休養日にはもっぱら読書　憧れのダルも学ぶ栄養学

　憧れの人に、少しでも近づきたいー。ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）出場する日本代表の日本ハム・伊藤大海投手（２５）は、そんな思いを抱き、宮崎の強化合宿に栄養学の本を持ち込んだ。休養日など時間がある時は宿舎の部屋で「読書していました」と明かす。

　米国まで続く長期遠征に備えて持参したのは、アスリートのためのスポーツ栄養学と栄養学の入門書。崇拝するダルビッシュ（パドレス）は、栄養学を学んでいることで知られている。「まだ、さらっとしか聞いていない。僕も知識がない中で聞くのは嫌。知識がないと会話が成り立たないので」と対等に話ができるよう勉強中だ。

ホテル暮らしが続くプロ生活　「サプリメントとかにも興味がある」

　プロ入り後は〝自己投資〟としてサプリメントを多く摂取するようになった。「栄養学を学びたいのはサプリメントとかに興味があるから。基本的にホテルの食事が多いので、これとこれは相性がいいとかある」。

　シーズン中はホテル暮らしが多く、バイキング形式の食事が多くなる。「もともと食欲がない」というが、栄養学を学び始めて「前までは、これがいいかな～とやっていた。それがより明確に、これがこれくらい欲しいなと考えるようになりました」。

一流プレーヤーが集う侍ジャパン　チームメートの食事もチェック

　体に必要な栄養素が分かるようになり「やっぱり、タンパク質が足りていない。プロテインを摂る量を減らして、どう食事で取るのか。水分と食べ物だと吸収スピードが違う」。侍ジャパンのチームメートには、徹底的な食事管理で知られる大谷翔平（エンゼルス）もいる。一流選手が集うホテルの食事会場では「他の選手が何を食べているのかなと参考にしています」とチェックしている。

　６、７日の強化試合（京セラドーム）を経て、９日には１次リーグ初戦の中国戦（東京ドーム）を迎える。道産子では初のＷＢＣ出場となる伊藤。幼少期から憧れ続けたダルビッシュを追いかけ、日々成長している。