札幌の特別指定選手・DF岡田大和(福岡大) ルヴァン杯初戦でJデビューだ!
■コンサドーレ熊本キャンプ(7日、大津町運動公園球技場)
2019年に決勝進出したルヴァン杯が8日に開幕 来季加入の岡田が先発濃厚
国内3大タイトルの一つであるルヴァン杯が8日に開幕する。北海道コンサドーレ札幌は2019年以来となる決勝進出、そしてその時に叶わなかったタイトル奪取のためにも、グループステージでのスタートダッシュを期して臨む。第1節のアウェー鳥栖戦(8日、駅スタ)を翌日に控え、戦術練習やセットプレーの確認などを行った。
戦術練習では、来季の加入が内定している特別指定選手のDF岡田大和(福岡大3年)が出場が予想されるメンバーの左CBに入り、先発することが濃厚となった。強力な左足を武器とする期待の新戦力は、Jデビューへ意気込み、勝利への貢献を誓った。
メンバー入りに驚きも 「出る以上はチームの勝利のために自分の力を100%出したい」
岡田は「今年から出られるかな、とは思っていたんですけれど、こんなに早いとは思いませんでした。出る以上はチームの勝利のために、自分の力を100%出したい」と、メンバー入りに驚きを見せつつも、全力でこの一戦を戦い抜く覚悟を口にした。
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昨年11月29日、大学3年生ながら24年シーズンからの加入内定が発表された。試合で見てもらいたい特長に「左足のキックと対人の部分」を挙げ、同じようにクラブの強化担当も「左足の強力なシュートと、正確なクロスで得点のアシストをする事ができる。攻守においてハードワークができ、強靱なフィジカルで1対1にも強い」と、その素質を高く評価する。さらには来年のパリ五輪への出場も期待されている。
「去年、練習参加した時よりも、自分の長所はこのレベルでも通用する」
1月の沖縄キャンプ初日からチームに合流した。大学での活動と並行しながら札幌の練習にも長期間参加することで、プロの先輩たちの中でもしっかりともまれてきた。「去年、練習参加した時よりも、自分の長所はこのレベルでも通用すると思った一方で、まだまだ基準に達していない、これからっていう部分もある」と自らの立ち位置は認識している。2月10日には特別指定が認められ、札幌の一員として選手登録。公式戦への出場が可能となった。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)は「グループステージを突破し、ルヴァン杯を手にするため、チームとして全員でしっかりと戦っていきたい」と総力戦で戦っていくつもりだ。岡田はデビュー戦に向け、「DFとして無失点で終わりたいですし、自分の左足で得点が取れれば最高だけど、あまり欲張らずに、まずはチームの勝利のためにプレーしたい」。背番号28がプロの世界へ、その第一歩を踏み出す。
◆今季のルヴァン杯レギュレーション J1全18クラブと、J2の清水(昨季J1・17位)、磐田(同18位)の合計20クラブを5グループに分け、それぞれ2回戦総当たりのリーグ戦を行う。昨年まで実施されていたプレーオフステージは行わず、各グループ1位の5クラブと、同2位のうち成績上位3クラブの計8クラブが、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦で行われる準々決勝に進出する。決勝戦は1試合のみで、11月4日に国立競技場で開催。札幌はAグループで、横浜M、鳥栖、磐田と同組。