万波 〝侍仕込み〟の柵越え披露 オープン戦第2号は逆方向への豪快弾
■オープン戦 日本ハム2ー4ロッテ(3月7日、ZOZOマリン)
七回1死で右翼スタンドへソロアーチ 「いい手応えがあった」
侍帰りの勢いを、そのままチームに持ち込んだ。日本ハムの万波中正外野手(22)が7日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテとのオープン戦に「6番・右翼」で先発出場。七回1死の第3打席で右翼スタンドへソロ本塁打を叩き込んだ。逆方向への一発に「打った時にいい手応えがあったので、少なくとも(右翼手の)頭は越えるなと思いました。そのまま入ってくれて良かった」と納得の表情を浮かべた。
3、4日に開催された侍ジャパンの壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)にサポートメンバーとして参戦。4日の試合では中越え本塁打を放つなど、日本代表のユニホームに身を包み、確かな爪痕を残した。メジャーで活躍中のダルビッシュや大谷ら超一流選手が集う場は刺激的で「日本のトップの皆さんと2日間過ごして、いろいろな驚きがあった」と大きな学びを得る機会にもなった。
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侍ジャパンの牧、村上、近藤 日本を代表するバットマンからヒント
多くの好打者に助言を仰ぐ中で1つの共通点を見いだした。万波は右手親指付近、母子球の人さし指側を指し示して、侍ジャパンでの発見を説明した。「牧さん、村上さん、近藤さんはこの辺で押し込む感覚があると言っていた。それが話を聞いた中で一番面白かった。まだ理解できる境地にはいないけど、もっと打撃のレベルが上がれば、そういう感覚が出てくるのかな?と思いながら聞いてました。きょうはちょっとだけ押せた感じがあったのかな」。高めの直球を右手で押し込んで放ったこの日の一発は、代表選手たちの教えと少なからずリンクした。
技術に加え、モチベーションも高まった。球団OBの大谷の打撃は、万波にとって衝撃的だった。「バッティング練習を見て、1つも2つも次元が上の打球、スイングスピードでした。もっと速い打球を打つためにトレーニングをしなければいけないと思ったし、何が大きく違うんだろう?といろいろ考えながら過ごすきっかけになった」。6日の阪神戦で放った2本塁打も当然、動画でチェック済み。今後も世界のトップ選手の背中を追いかけ、成長速度を上げるつもりだ。
さらなるアピールへ躍起 「キャンプからずっと状態はいい」
見て聞いて、たくさんの宝物を持ち帰った。ここからは、いったん気持ちを切り替え、約3週間後に迫るレギュラーシーズンへ意識を向ける。「キャンプからずっと状態はいい。(練習を)コツコツ続けていきたい」。近未来の侍候補は足元を見つめ直し、レギュラー奪取へまい進する。