清宮のスタグルを藤波辰爾がプロデュース プロレスラー社長・三州ツバ吉がコラボ実現
プロレス界のレジェンドが「清宮幸太郎 大きなジャストミートボール」を監修
エスコンフィールド北海道の〝スタグル〟にプロレス界のレジェンド・藤波辰爾(69)が参戦する。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)の名が付いた「大きなジャストミートボール」(850円)をプロデュースし、新球場の開業に合わせてスタジアムグルメとして出品する。
新球場三塁側「七つ星横丁」に出店する「大衆割烹・銀座三州屋」の注目メニュー
三塁側コンコースの飲食スペース「七つ星横丁」に出店する「大衆割烹・銀座三州屋」(東京・銀座)のメニューで、藤波の妻が展開する「藤波家の食卓」とのコラボ。藤波辰爾のニックネームが付いた「ドラゴンカレー」(1200円)や「スタミナ豚肉丼」(1350円)、「骨付きファイターリブコンボ」(850円)とともに新球場用にラインアップされた。
仕掛け人は、藤波の団体「ドラディション」でリングネーム・三州ツバ吉として活躍する現役プロレスラーで、同店の2代目社長を務める本名・岡田孝さん(52)だ。
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東京の銀座に店を構え、創業56年目を迎える老舗としてサラリーマンを中心に愛されてきた。イチ押しの「三州屋とり豆腐」(680円)は、先代が水炊きをヒントに創作した看板商品。さらに金目鯛煮付け、新球場限定の道産食材をふんだんに使用した海鮮丼「海の宝石箱」(1650円)など、来場者の胃袋を満足させるメニューをたっぷりと用意している(価格は全て税込み)。
仕掛け人・三州ツバ吉の異名は「銀座の鉄人」 世界中を走ってきたマラソンランナー
さらに岡田さんは、その道では有名な「銀座の鉄人」という異名も持っており、世界中の砂漠やジャングルを走るグレートレースや、ウルトラマラソンに覆面姿で参加している不屈のランナーでもある。今回は断念したが、新球場の開業に合わせて「10日間くらいかけて東京から新球場まで走って向かおうかと思っていた」という。
「北海道を盛り上げていきたい。みんなで一緒に北海道の新しい世界をつくっていけたら」
〝北海道デビュー戦〟のゴングは迫っている。七つ星横丁には道内外の和洋折衷10店舗が出店。岡田さんは「ここは全国の名店が集まっているので、このエリアの人たちと力を合わせて、一緒に北海道を盛り上げていきたい。今までの野球場にないようなお店が多いので、みんなで一緒に北海道の新しい世界をつくっていけたら」と意気込んでいる。
「小っちゃい頃からずっと野球が大好きだった。野球に携わる仕事ができれば」
出店オファーが届いたのは2021年11月4日だった。新庄剛志監督(51)の就任会見直後で、最初はタチの悪い詐欺かとも思ったそうだが、「自分も小っちゃい頃からずっと野球が大好きだった。野球に携わる仕事ができればって、頭の片隅にずっとあった。全く新しいチャレンジだけど、ぜひやろう」と決意した。
報道陣向けの内覧会が行われた今月6日には、藤波も日帰りで激励に訪れた。「プロレスでも50歳を過ぎても使っていただいているので、少しでも何か恩返しができれば」と胸の内に秘めている。
新球場で藤波とのプロレス「ドラディション」開催実現へ 「夢を持ちながら働きたい」
岡田さんの中には「夢プラン」がある。球場内のイベントスペースで行う所属団体の試合開催だ。「もう藤波さんたちも乗り気。絶対に他のプロレス団体よりも先に一番乗りでやりたい」と意欲的だ。得意技はハイキック、三角絞め、腕ひしぎ十字固め。新球場を埋め尽くす満員の観客の前でのプロレスとなれば、「それはもう、感慨深いです。こんな50歳を過ぎたおっさんが。夢が広がります。夢を持ちながら働きたい」と声を弾ませた。
銀座で生まれ、実は筋金入りのツバメ党。8歳から神宮球場に通い詰め、ヤクルトのファン歴は44年。ファンクラブにも入っていた。「昭和53年の最初の日本一の次の年から好きになった。言葉が悪いですけど、当時は暗黒の時代」と苦笑いを浮かべる。「今季はオープン戦も交流戦もある。しかもオープン戦は3連戦。日本ハムファンはもちろんですけど、ヤクルトファンの人とも交流したいですね」と今月24日からの同カード3連戦を待ちわびている。
幾通りの顔を持つ異色過ぎる男が、新たな歴史を刻む日本ハムの新球場で、野球界、そして北海道の盛り上げに情熱を注いでいく。