ドラ1ルーキー矢沢 投手でも好結果 高い修正能力を披露 リリーフで1回無安打無失点
■オープン戦 日本ハム7ー1ロッテ(3月8日、ZOZOマリンスタジアム)
中5日の実戦マウンド 「真っすぐは前回より力を入れてなかったのに良かった」
日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手兼外野手(22)が8日、ロッテ戦の七回に4番手で登板。オープン戦初登板を無安打無失点で飾った。直球は最速148キロを計測。「真っすぐは前回より力を入れてなかったのに良かった。なんか不思議な感じでした」と投球を振り返った。
先発した2日の紅白戦は1回3失点。前回登板から中5日できっちりと修正能力を発揮した。「なるべく時間をかけて体重移動することを意識してマウンドに上がった。左足で操作する感覚で投げました」と、独自の感性を交えて好投の要因を分析した。
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独自ルーティン確立で投打とも好調 次回登板でリアル二刀流の可能性も
投打二刀流に挑戦する日々は忙しく、隙間時間を見つけては左腕を磨いている。ホームゲームでは相手球団が練習する試合前の時間を有効活用。同僚たちが食事などでリラックスする時間でさえ練習に充てている。「お風呂や着替えをする1時間ぐらいの空き時間に投手のトレーニングを入れている。(野手で出場した)きのうもホテルに戻ってから投手のトレーニングをやりました」。寸暇を惜しむ貪欲な姿勢が好結果につながっている。
次回登板は14、15日にエスコンフィールド北海道で行われる西武とのオープン戦を予定。プロ入り後初めて投打同時出場する可能性が高まっている。「最初はなかなか難しい部分があったけど、試合に行くまでの練習の流れがだんだんと把握できてきた。『ここで練習しても大丈夫だな』と、分かるようになってきたので(投打)どっちも良くなってきた」。ルーキーの快進撃は、見えない努力の上に成り立っている。