新潟戦で移籍後初ゴール

　２試合連発だ―。北海道コンサドーレ札幌は１０日、Ｊ１第４節の横浜Ｆ・マリノス戦（１２日、札幌ドーム）に向けて、全体練習を行った。ＭＦ浅野雄也（２６）は４日の第３節・新潟戦（デンカビッグスワンスタジアム）で、移籍後初ゴールを記録した。次に狙うはホーム初得点。「たくさんのコンサドーレサポーターの皆さんの前でゴールを取ることが一番」と意気込んだ。

　記念すべき一発に改めて「ホッとしました」と安堵の表情を見せた。ゴール左上に突き刺した鮮やかな得点。「あそこでボールを持ったらシュートの意識はずっと持っていた」と振り返った。「難しく考えてないときこそ、いいプレーができる。勝手に背後に抜けていたときにボールが来たりとか。今は直感で動いているときが多い」と、自らの感性に身を任せている。

ミシャサッカー習得に苦しむ

　ミシャサッカーを落とし込むことに苦しんだ時期もあったが、試合を重ねるごとにプレーの質は向上。「サッカーはサッカー。そこの概念は変わらないので、今までやってきたサッカーは変えずに結果を残していきたい。自分の特長をチームに与えられるような選手になりたい」。

　次なる相手は昨季王者の横浜Ｆ・マリノス。今季は開幕戦で川崎を下すなど、ここまで２勝１分と好調。浅野も「ここ数年、組織としても本当にレベルが高い。一人一人負けない気持ちは大事ですけど、チームとして負けたらあかんというところが一番」とチームで束になって、白星をつかみにいく。

札幌生活の悩みは〝室温管理〟

　沖縄、熊本でのキャンプを終え、本格的な札幌生活がスタート。春めいてきたとはいえ、浅野は「やっぱり寒いっすよ」と笑う。そして、新たな悩みが発生した。「部屋の温度管理がめっちゃ難しい。ガスヒーターを使っているんですけど、ずっと付けていたら暑いやないですか。消すとめっちゃ寒い。夜中どうすんねんっていう話。むずいっすよね、特に寝室」と頭を抱えた。「温度を一定できるアイテム、待ってます！」と〝公募〟した。身も心も札幌仕様とするためにも、まずは本拠地の札幌ドームでゴールを奪う。