クラークは大会7日目(24日)の2回戦から登場 佐々木監督「非常にいい抽選結果」《センバツ甲子園》
3月18日に阪神甲子園球場で開幕する第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日行われ、2年連続出場のクラークは大会7日目(24日)第1試合の2回戦で、沖縄尚学(沖縄)と大垣日大(岐阜)の勝者と対戦することが決まった。春夏通じて3度目の正直で、甲子園初勝利を目指す。
昨年は大会初日に延長負け
クラークにとって、願ってもない大会日程になった。大会7日目は、出場36校の最後から2番目の登場。昨年は大会初日で延長負けしただけに、エース・新岡歩輝主将(2年)は「開幕の日は試合はしたくなかった。準備ができる期間が長くなったことは、自分にとってもチームにとっても良かったかな」と自身2度目の聖地を見据えた。佐々木啓司監督(67)も新岡主将の〝くじ運〟を両手を上げて歓迎した。「バッティングの面で、まだまだこれからっていう場面もある。時間があるということは、非常にいい抽選結果」とうなずいた。
初日に観戦し、中6日研究していく
相手を丸裸にする。2校の対戦は開会式当日の第3試合。佐々木監督は、沖縄尚学の昨秋の九州大会を映像で確認済みで「バッティングには思いきりがある。大垣日大は監督も部長も知っているけど、チームのことはこれから研究していく余地がある」。試合後、中6日をかけて対策を施していく構えだ。
直接見ることに価値がある。新岡主将は「相手チームの雰囲気だったり、球場で見るのとテレビで見るのでは全然違う。そこはすごくよかった」。今月上旬の関西遠征では練習試合3試合に登板し、16回1失点。「まっすぐは調子いいので、落とさないように。スライダーが、ちょっとイマイチ。スライダーの精度を高めていきたい。体が先に開いて曲がるのが早くなってしまってる」。新岡の生命線である変化球のキレをぎりぎりまで磨いていく。
記念大会に強い佐々木監督
さらに、指揮官は駒大岩見沢監督時代から通算10度目の〝出場〟。なかでも記念大会では、めっぽう強さを発揮してきた。第55回(1983年)に8強、第65回(1993年)は4強に進出。開会式後、全国各地のキャンパスとオンラインで結んだ壮行会では「記念大会は非常に縁起がいい。我々にとって最も活躍できる大会だと思っております」。昭和、平成、令和の「3元号勝利」を成し遂げ、4月に創部10年目を迎えるクラーク野球部の歴史に、大きな1勝を呼び込む。