宮西 4戦連続無失点 セットアッパー返り咲きを狙う鉄腕
■オープン戦 日本ハム0ー6阪神(3月10日、甲子園)
七回に4番手で登板 1イニングを2Kパーフェクト
日本ハムの宮西尚生投手(37)が10日、甲子園球場で行われた阪神とのオープン戦で登板し、1回無安打2奪三振の完璧な投球を披露した。これで4戦連続無失点。セットアッパー返り咲きが見えてきた。
140キロ台の直球をベースに今季、新しく取り入れているチェンジアップを2球、混ぜた。決め球は3人ともスライダー。佐藤輝を三ゴロに仕留め、原口、井上は連続三振。付け入る隙を与えなかった。状態の良さが結果に表れており「チェンジアップも日に日に精度も上がっていっているので、また新しいバリエーションというか、緩急を使える感じの投球ができているかな」と表情を緩めた。
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迫るペナントレース開幕 「一日一日、最後の登板になっても悔いがない」
組むのが2度目となった捕手・伏見との相性もバッチリだ。サイン交換でも互いの思惑が一致。「ほぼほぼ首を振ったことがないし、自分が『あ、いいね』というような(配球を選択する)。だからテンポもどんどん早くなる。オリックスでずっと見ているというのもあるけど、まあまあ投げやすいというか、違和感がない」と絶賛した。
開幕まで3週間を切ったが、心持ちは変わらない。「もう開幕しているんよね。3月から。この延長線上でいきたいなという思いもある。もちろん、勝ちパターンで投げたいけど、一日一日、最後の登板になっても悔いがない、そういう登板を心がける」。オープン戦も公式戦も関係ない。長くブルペンを支えてきたベテラン左腕は目の前の一戦に全集中し、腕を振る。