ファイターズ
《荒木大輔のズバリ解投》ガントはストライクゾーンで勝負できるかがカギ 万波には継続が必要
■オープン戦 日本ハム5ー4阪神(3月11日、甲子園)
ガントはボールを動かすタイプ バッターが振りにくるゾーンに制球できるか
ガントがオープン戦に初登板した。一言で表現するなら、「実戦感覚が必要」。一回の投球が顕著で、制球に苦しんで球数が多くなってしまっていた。ボールを動かすタイプの投手。ストライク先行が必要ということでは決してなく、ストライクゾーンで勝負できているかがポイントになる。
際どいコース、良いコースに投げられていてもボールになってしまってはどんどん投球が苦しくなる。バッターが振りに来るゾーンに思い通りに制球できるか。2イニング目は理想に近かったはずだ。
昨季は負傷もあり、1軍での登板機会がなかった。今季もここまで実戦登板が十分とは言えない。だが、開幕まではまだ時間がある。今後、オープン戦に2~3試合登板できるだろう。バッターに向かう感覚を取り戻していってもらいたい。この作業ばかりはブルペンではできない。