吉田 乱調4失点で2軍降格 新庄監督は再出発促す
■オープン戦 日本ハム5ー4阪神(3月11日、甲子園)
高校時代に席巻した甲子園で試練 2番手で2回⅔を8安打4失点
甲子園で試練に直面した。日本ハムの吉田輝星投手(22)が11日、甲子園で行われた阪神とのオープン戦で打ち込まれた。2番手で登板し、2回⅔を投げて8安打4失点。新庄剛志監督(51)は即2軍降格を告げ、再出発を促した。
甘く入った球が、ことごとく痛打された。修正できないまま、五回2死一塁でマウンドを降りた。試合後、吉田の表情は険しく「(良くなかった点は)全部ですね。甲子園は投げやすいし、雰囲気がいい球場なので、いいピッチングをしたかった」と悔しさにうちひしがれた。
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指揮官は即決「2軍で自分を磨き直して」 再起誓う吉田「ベストボール投げる」
新庄監督はすぐに決断した。「もう2軍です。去年の期待感、マウンドでの雰囲気が(見られない)。一度、2軍に行って自分を磨き直して、変わったなというところを見せてもらわないと」。飛躍を願うドラ1右腕でも特別扱いすることはなく「これはもう厳しくも何ともない。現実なので」と静かに言葉をつないだ。
昨季は51試合に登板し、中継ぎで結果を残したが、今季を前にして吉田は先発再転向を志願した。当然、置かれた状況は理解している。「争いにも、もう入れていないと思うので、しっかりまず、自分のベストボールを投げられるように調整しないといけない」と悲壮な決意を口にした。金足農高時代と同様、甲子園は自らを成長させてくれる場所。かつての高校野球のスターはここから、はい上がる。