札幌今季初勝利! 昨季J1王者・横浜Mを完封 DF岡村「いい試合運びできた」
■J1第4節 札幌2―0横浜M(12日、札幌ドーム)
王者に怯まず元札幌Aロペスをシャットアウト 小柏、小林の得点守り切る
昨季J1覇者を完璧に封じてみせた。北海道コンサドーレ札幌が12日、横浜F・マリノスを2―0で下し、今季初勝利を挙げた。2021年途中まで札幌に所属していた横浜Mのエース、FWアンデルソン・ロペス(29)をシャットアウトし、FW小柏剛(24)とMF小林祐希(30)の得点を守り切った。完勝とも言える内容で、優勝候補の一角に土を付けた。
クリーンシートの白星に、充実感をにじませていた。3バック中央でフル出場したDF岡村大八(26)は「うまくマンツーマンがハマって、前半なんかは相手にシュートもさせなかったし、いい試合運びができた」と振り返った。ボランチで先発したMF宮澤裕樹主将(33)も「強いモチベーションがあった。球際で戦えていた」。王者に怯まず立ち向かったことが、勝利につながった。
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相手のキーマンは、かつてのチームメートだった。昨季J1で11得点をマークしたロペスは、今季もすでに2得点を記録。前節にJ1通算最多指揮を達成し、試合前に表彰されたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)から「ロペスのところをつぶす」という指示が入っていた。岡村は「(指示を)しっかり達成することができた。マリノス相手に無失点で止められたっていうのは僕たちにとってプラス」と胸を張った。
前線からハードワーク 総走行距離、スプリント回数ともに上回る
前線からのハードワークも実った。豊富な運動量を誇る横浜M相手に、チーム総走行距離、スプリント回数ともに上回った。「後ろから見ていて、すごくみんな走ってくれましたし、切り替えも速くてチームの強度も高かった。前の選手に助けられた」と、岡村はチームメートに感謝した。
2週間前のホーム開幕となった神戸戦(2月25日)では1―3と完敗。岡村自身も「最悪」と称した試合だった。しかし、下を向くことなく練習を重ねたことで、試合内容も良化していった。約2カ月に及ぶキャンプを終えて、慣れ親しんだ札幌で生活を再開できたことも精神面では大きい。
岡村自身も、昨年から試合前日に訪れているイタリアンのお店で舌鼓を打った。「札幌の地でおいしいご飯が食べられて、試合の精力を付けられるのはすごくうれしい。そういった意味ではやっと帰って来られたなって感じがします」と心身ともに〝開幕〟を迎えられたようだ。
2分け1敗とスタートダッシュにつまづいたからこそ、最後の砦として奮闘する岡村は「昨シーズンは連勝があまり多くなかったので、今年はそういったところをしっかり積み上げていきたい。次の試合が本当に大事」と、浮かれることはなかった。この勝利を勢いにつなげることで、チームは浮上していく。
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