昨年限りで現役を引退　札幌時代に河合ＣＲＣとのケンカ秘話も披露

　横浜Ｆ・マリノス戦の試合前、北海道コンサドーレ札幌のＯＢで、昨季限りで現役を引退した上里一将さん（３６）のトークショーが行われた。

　トークショーのＭＣを務めた河合竜二ＣＲＣ（４４）とは２０１３年から４年間、チームメートとして共にプレー。トークの中では、上里さんのプレーが影響して引き分けに追いつかれた試合の終了後に、河合ＣＲＣとケンカになったという秘話を披露。河合ＣＲＣのようなキャプテンに出会えたことが本当に良かったと口にし、今後自身が務める琉球アカデミーのロールモデルコーチの業務の中で、その思いを若い子に話して、キャプテンシーのある選手に育てたいという育成への意欲を語った。

　最後は会場内の札幌サポーターへ「皆さまのおかげで、僕は１９年間サッカーをやらせていただきました。本当にありがとうございます。今後は子供たちに伝えていきながら、頑張っていこうと思っていますので、今後も上里一将をよろしくお願いします」とあいさつし、温かい拍手が送られた。

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■プロフィール　上里　一将（うえさと・かずまさ）　１９８６年３月１３日生まれ、沖縄県出身。宮古高から２００４年に札幌へ加入。左足から繰り出される強力なシュート、正確なパス、精度の高いＦＫを武器とし、０９年８月５日福岡戦（札幌厚別）で自陣のセンターライン手前から決めた約６５ｍの超ロングシュートや、１０年４月１１日柏戦（札幌ドーム）でＧＫ菅野孝憲を相手に決めたセンターサークル付近からの約４０ｍの無回転ＦＫなど、札幌の歴史に刻まれているスーパーゴールを数多く決めている。０９年にはクラブ史上最年少でキャプテンを務めた。１１年にＦＣ東京、１２年には徳島に期限付き移籍し、１３年に札幌へ復帰する。１６年限りで札幌を退団し、その後、熊本を経て、１９年から生まれ故郷の沖縄を本拠地とする琉球へ加入。２２年シーズン終了後に契約満了となり、今年２月７日に現役引退を発表した。今後は琉球アカデミーのロールモデルコーチを務める。Ｊリーグ通算４８８試合出場３１得点。