大相撲
新入幕の北青鵬 王鵬を寄り切りで下し白星スタート 大相撲春場所初日
■大相撲春場所初日 ○北青鵬 よりきり 王鵬(3月12日、エディオンアリーナ大阪)
土俵際で体制入れ替え 劣勢から逆襲
新入幕の東前頭15枚目・北青鵬(21、札幌出身=宮城野)は幕内で初めての取組とは思えぬ力強さを見せ、西15枚目の王鵬(23、大嶽)を下し「うれしいですし、ほっとしている」と息をついた。劣勢からの逆襲を実らせた。立ち合いで、突き押し相撲の王鵬に鋭い出足からのど輪を受け、土俵際まで押し込まれた。「立ち合いは全然だめだめだった」と北青鵬は振り返るが、落ち着いていた。左にかわして体勢を入れ替えると、右を差し、左上手でまわしを取る。「そこからは、自分の相撲を取れた」と一気に前に出た。
3年前の春場所で前相撲 同じ大阪で駆け上がる予感
身長204センチは、1953年秋場所以降の新入幕では元横綱曙、元大関琴欧洲と並ぶ高身長。その体を生かしたスケールの大きい四つ相撲を武器にたどりついた幕内だが、「まだあんまり実感はしていない」という。3年前の春場所で前相撲を取った21歳。同じ大阪で、さらに駆け上がる予感を漂わせた。