侍ジャパン伊藤 WBC準々決勝進出 家族の応援をパワーに一発勝負の舞台へ
■WBC1次ラウンドB組 日本7-1オーストラリア(3月12日、東京ドーム)
4戦全勝で1次R突破 準々決勝へ「いい状態で投げられるよう準備」
ワールド・ベースボール・クラシックに出場している日本代表は12日、オーストラリア戦に臨み、7ー1で大勝。4戦全勝で1次ラウンドを終え、B組首位での準々決勝進出を決めた。
日本ハムの伊藤大海投手(25)はこの日、出番がなかったもののブルペンで待機。9日の中国との初戦では、九回を3者凡退で締めくくり「あそこで投げたことによって、いい緊張感を保ちながら常に準備ができている。一回リフレッシュして、またいい状態でいつでも投げられるよう準備をしたい」と意気込んだ。
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故郷から声援を送る家族のためにも 愛犬チョコちゃんにも活躍誓った
1次ラウンドを首位通過し、いよいよ16日は負けたら終わりの準々決勝。イタリアと激突する。故郷・鹿部町では、両親、姉、弟と共に愛犬のチョコちゃん(ヨークシャーテリア、♀)が活躍を願っている。人間でいえば100歳近い19歳。母・正美さんによると「すごい痩せて、ガリガリ。目が見えないから、あっちこっちぶつかっている」というが、相思相愛の伊藤が実家へ帰ると「分かっていました」と寄っていたという。
年末年始の帰省を終え、出発する際には伊藤が「最後になるかもしれない」と抱っこ。WBC開幕前には「チョコ、元気?」と母にLINEで連絡を入れ、「チョコが元気に走り回っている夢を見たからって、もしかしてって」と心配していたという。
侍ジャパンに欠かせない道産子右腕 世界一奪還へ「早く試合で投げたい」
「まだまだ、頑張っています。元気なのは元気です」と正美さん。そんな「チョコちゃん」の存在をパワーの源に、伊藤はリリーフ陣の一角として奮闘している。「ブルペンでいろんなピッチャーが投げている姿を見て、楽しいですし、また早く試合で投げたい」。世界一奪還に向かって突き進む右腕には、北海道から応援してくれる家族がいる。