札幌MF駒井が対人練習再開 「痛みは全然ない」昨年10月に左膝負傷
今季宮の沢初練習
北海道コンサドーレ札幌はオフ明けの14日、今季初めて宮の沢白い恋人サッカー場で練習を行った。2022年10月8日の福岡戦で左膝前十字靱帯を損傷し、長期離脱が続いていたMF駒井善成(30)が対人練習を再開。4月中のリーグ戦復帰を目指して、状態を上げていく。
「一つ前に進めた。あとは怖さだけ」
止まっていた駒井の時計の針が、いよいよ本格的に進み始めた。他のメンバーがボール回しなど軽めのメニューを終えてランニングを始めると、駒井はその輪を離れ、1人ピッチ中央へ。今季からトップチームのコーチに就任した砂川誠氏(45)らを相手にドリブル突破を図るなど、軽快な動きを披露。「5カ月ぶりに人と対人したり、自分のドリブルで突っかけたり。まだまだボールタッチとか全然足元についてなかったけど、一つ前に進めた。痛みは全然ないですし、あとは怖さだけ。一つ殻が破れたんで良かった。ちょっとずつ、思ってたところへ戻れる時が近づいてきてるので、残りしっかり状態を上げて、いいプレーができるように頑張っていきたい。4月に入ってからの公式戦はチャレンジしたい」と自身の今季開幕を見据えた。
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
もどかしい思いを抑えながらも、復活を信じてつらいリハビリに耐えてきた。沖縄キャンプでは他のメンバーが激しいポジション争いを繰り広げる姿を横目にバイクを漕ぐなど軽い負荷に制限した。2月の熊本キャンプから芝の上でボールをさわったり、ランニングが解禁。トレーニングと平行しながら段階を踏んできた。
12日の横浜M戦は、札幌ドームで観戦。けがをしてからも常に自分がピッチに立った姿を想像しながらイメージを膨らませてきた。「練習試合とか含めて、なかなか結果が出なかったし、正直、内容もあんまり良くなかったけど、シーズン入ってから、どんどん良くなってきた。マリノス相手に完封勝利で、なおかつ内容もすごく良かった。まず1勝できたことが、すごく自分も嬉しいですし、チームとしても。これを自信に繋げて、次のガンバ戦に向かえると思う。すごくでかい1勝だった」。次は自らが活躍して、チームメート、サポーターと勝利を分かち合う。
カッコイイパパの姿見せたい
1月の沖縄からの長期キャンプ生活を終え、愛する家族の元へ帰ってきた。自宅では、春から幼稚園に入園する長男とサッカーボールで一緒に遊ぶなどイクメンぶりも発揮。「精神的にも充実した日々をまた送れると思うので、それはとても良かった。僕がサッカーしてる姿を子供たちが楽しみにしてるみたいですし、そういう家族のために頑張りたい」。2019年に半年間で2度の右膝半月板損傷の手術を乗り越えてきた背番号14。カッコイイパパの姿を見せるためにも、復活への道のりを加速させていく。