ドラ2ルーキー金村 先発ローテぐいっ プロ入り最長4回を3安打1失点
■オープン戦 西武3ー1日本ハム(3月14日、エスコンフィールド北海道)
いきなりの3者連続K 立ち上がりは圧巻の内容
ルーキーの快投が光った。日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)が14日、エスコンフィールド北海道で行われた西武とのオープン戦に3番手で登板。プロ入り後最長となる4イニングを1失点にまとめ、開幕ローテ入りへ大きく前進した。
四回にマウンドへ上がると、ドラ1・蛭間から始まる西武打線を3者連続三振で斬った。威力ある直球で押し込み、多彩な変化球で仕留める。全ての球種を制球良く投げ込み、新人らしからぬ大人の投球を披露した。「立ち上がりが結構、悪いので3者連続三振は自分の中で珍しい。良すぎたなぁって…」。登板直後に圧巻のパフォーマンスを披露した一方、その後の投球では課題も浮かび上がった。
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新球場初の対外試合に興奮 課題も見いだし反省忘れず
2イニング目以降は自慢のコントロールがわずかに乱れた。「(五回に)先頭を走者に出したところから自分のダメなところが出た。ボール先行になって1点取られてしまった。初回が良かっただけに次も良い形で締めたかった。そこが今回の課題です」。もともと尻上がりに調子を出すタイプ。イニング間の気持ちの切り替えが次回登板のテーマになる。
この一戦は新球場で行われた初めての対外試合。こけら落としのゲームを待ちわびていたファンクラブ会員ら1万人以上が、エスコンフィールド北海道へ足を運んだ。注目集まる舞台で結果を残し「北海道のファンの皆さんの前で投げられたことはすごく光栄。応援してもらえてすごく幸せな時間でした」と強心臓ぶりを発揮し無邪気に笑った。
建山コーチ先発起用を明言 「誰も異論はないと思う」
キャンプ期間から先発、中継ぎの両方で適性を示してきた。開幕まで約2週間となったこの日の試合後、首脳陣は起用方針を固めた。試合後、建山投手コーチは「彼に関しては先発の調整でやっていきます。あのピッチングを見れば周りの誰も異論はないと思う」と明言した。即戦力の呼び名にふさわしい背番号24が、栄えある開幕ローテの一角を勝ち取ろうとしている。