ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》加藤貴が抜群のピッチング。すべてにおいて準備OK
■オープン戦 西武1ー2日本ハム(3月15日、エスコンフィールド北海道)
チームに安心感を与えた加藤貴の投球 次回は球数だけ意識してくれれば
加藤貴が抜群のピッチングを見せてくれた。立場としては前日のポンセと同様。先発ローテーション入りが決まっていて、今の時期はチームに安心感を与えなければいけない。結果は対照的。加藤貴はコントロール、コンビネーション、すべてにおいて二重丸。無四球の5回1安打無失点でチームを十分に納得させた。
地に足がついているからこそ、三回には素晴らしいフィールディングで併殺を取った。すべてにおいて準備はOK。スケジュール的に開幕前にもう1回、登板機会がありそうだが、なくてもいいぐらいだ。
次回は、もう結果は二の次。開幕戦を見据え、球数だけを意識して投げてくれればいいだろう。それぐらい、今回の投球はインパクトが大きかった。
昨年9月に開幕投手を告げられた。そこから、プレッシャーのかかった生活を送ってきたはずだ。よく、ここまで堪え忍び、しっかりと調整してきた。
今年、何度も宮西の投球で感動したい!
2番手で登板した宮西は1回を無安打無失点。またも好投した。積み上げてきた実績は申し分ない。ただ、本人は過去の自分を見事に消し去り、チャレンジャーとしてプロ16年目シーズンを迎えている。キャンプ初日にブルペンで見た第1球に強い意志を感じた。今年、何度も彼の投球で感動したい!
ダッグアウトの雰囲気を一変させた江越のサヨナラ打
打線は前日に続き、めちゃめちゃ湿った。その湿りを乾かしたのは江越。あのサヨナラ打は大きい。ダッグアウトの雰囲気を一変させる一打となった。