同期・川村とプロでも切磋琢磨

　札幌６大学の快速選手・鈴木大和外野手（北海学園大４年）が巨人から育成１位指名を受けた。「（指名されるか）ドキドキだったが安心した」と会見で素直な気持ちを表現した。
　俊足好打の外野手として今年、同大の３０年ぶり全日本選手権出場に貢献。「走りで負けたのは小６の時に一度だけ」と自負するスピードが、プロの目に留まった。
　今回のドラフトで北海高の同期だった川村がソフトバンクに育成２位で指名された。また、一足先にプロに進み、今季初勝利を挙げたＤｅＮＡの阪口皓亮投手（２２）の存在は、最高峰の世界を目指す大きなきっかけにもなった。
　鈴木は「（同期と）プロで一緒に頑張れるとは考えていなかった」とし、続けて「（阪口の活躍は）すごいと思うし、一緒にやってきた仲なのでうれしい」と新たな刺激として受け止めている。
　プロの世界をこじ開ける。「盗塁はもちろん、守備の反応や打撃は課題ばかりだが、足は自分の持ち味として生かしたい」。鈴木が巨人の星に向かって、突っ走る。

■プロフィール

鈴木 大和 （すずき・やまと）１９９９年４月２７日、北広島生まれ。大曲東小２年で野球を始め、小中で全国大会に出場。北海高では２年時に夏の甲子園に出場。「９番・中堅」で準優勝に貢献した。３年時には「１番・中堅」で出場も初戦敗退。北海学園大では１年春からリーグ戦に出場し、２年春、３年秋にベストナイン受賞。家族は両親と兄。１７３センチ、７３キロ。右投げ右打ち。