ヴォレアスがV2連覇! 4月8、9日のV1入替戦へすでに照準合わせ調整
■Vリーグ男子2部 ヴォレアス3―1大同特殊鋼(18日、兵庫・西脇市総合市民センター)
今季22勝2敗と他の追随を許さず 3試合を残して確定
圧倒的な強さでV2連覇を決めた。ヴォレアス北海道が大同特殊鋼に快勝し、3試合を残してV2優勝を確定させた。今季も得点ランキングを511得点で独走するエースの張育陞(チャン・ユーシェン、22)を中心に勝利を積み上げ、22勝2敗と他を追随させなかった。3月15日には2023―24シーズンのS1ライセンスも交付され、4月8、9日に行われるV・チャレンジマッチ出場も確定した。
大同特殊鋼に1セット目を先取されても動じることはなかった。2セット目を取って追いつくと、3セット目は25―14、最後は25―12と圧巻の試合内容だった。エド・クライン監督(41)は「徐々に試合を有利に進め、最後の2セットで9本のブロックポイントを獲得しました。また、トランジションアタックもレベルが高かった」と振り返った。
チャレンジマッチへの調整は3月からじゃ「間に合わない」(佐々木主将)と1月から照準
常にV1を見て、シーズンを戦ってきた。試合形式のAB戦でもメンバーはシャッフル。より高度なプレーを求めていたこともあり、試合でミスすることもあったが、全てはV・チャレンジマッチを勝ち抜くためだった。シーズンを半分過ぎたあたりの年明けぐらいから、すでに照準はV・チャレンジマッチに合わせていた。3月上旬には佐々木博秋主将(28)が「去年だったら(照準を合わせるのが)3月ぐらいからだったけど、どうしても間に合わない」と話していた。
ライバル・サフィルヴァの監督も絶対的エースを称賛
ライバルであるサフィルヴァ北海道の上杉徹監督(42)は、ヴォレアスの強さを「一つはオポジットの張選手。決定率がどの試合でも55%ぐらい」と絶対的エースの存在がチームを押し上げていると分析。また、「非常に高さもあって、まとまっている」と、その強さの秘訣を付け加えた。
本当の勝負はここからだ。ヴォレアスのエド・クライン監督は「我々の1位が確定しましたが、明日(19日)はホームチームと対戦するため、最善の準備をして臨みます」と気を引き締めた。悲願のV1へ、残された時間を無駄にすることはない。