エース上沢 5回5安打4失点も信頼揺るがず 開幕カードでの先発濃厚
■オープン戦 日本ハム4ー5巨人(3月18日、東京ドーム)
登板後は反省しきり 「内容的にも満足できるところはなかった」
日本ハムの上沢直之投手(29)が18日、巨人とのオープン戦に先発し5回4失点で降板した。一回に2ランを浴びると、続く二回も3本の安打を集められ2失点。87球を投げ終え「自分の今の良い球を探しているうちに点を取られてしまった。内容的にも満足できるところはなかった」と反省のコメントを残した。
許した5本の安打は全てが変化球。その要因を「真っすぐが良くなかった。初回は悪くなかったけど、ちょっと(感覚が)ずれてから直せなかった。真っすぐでファウルが取れない分、変化球を拾われてしまった」と自己分析した。この試合では直球でカウントを稼げず、変化球を痛打された。裏を返せば、本来の速球の質を取り戻すことでパフォーマンスは向上すると踏んでいる。
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「基本的にメカニックさえ何とかなれば投球は戻る。自分の思っているように体を動かせれば、ボールは必ずその通りになると思っている」
課題は明確 建山コーチ「特に心配はしていない」
絶対的な信頼があるから、首脳陣の評価は揺るがない。投球を見守った建山投手コーチは「彼の場合はイニングと球数を消化してくれたら良いと思っている。自分の課題が自分で分かる子。特に心配はしていない」と言い切った。あと1回オープン戦で登板し、シーズン本番に備える予定。同コーチは「(開幕投手の)加藤の後に誰が投げるかは戦略上話せないけど、初戦のカードで投げてもらう可能性が高い」と開幕2、3戦目での先発を予告した。
修正点はストレートの質。明確な課題を持って、次回登板までの時間を有効活用する。右腕は「動画を振り返りながら見たら、直した方がいい部分があった。自分の中で嫌な動きがあったので、それをしっかり1週間かけて見つめ直したい」。エースの責任と自覚を胸に、立て直しを急ぐ。