清宮 12球団トップタイ4号2ランも守乱を猛省 リーグ開幕へ攻守でレベルアップ期す
四回に逆方向へ豪快2ラン 守備では七回に手痛いタイムリーエラー
12球団トップタイ4号も…。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が18日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に「5番・三塁」で先発し、四回に左越え2ランを放った。しかし、3ー4と1点ビハインドで迎えた七回に適時失策を犯し、チームは4ー5と1点差で惜敗。慣れない三塁守備に苦戦を強いられ、試合後は反省ばかりが口をついた。
開口一番、「エラーについてですか」と自ら切り出した。逆方向へかっ飛ばした豪快なアーチよりも、守りのミスが頭を占めた。1点を追う七回2死一、三塁。中田の三ゴロを前にはじくもすぐさま拾い、一塁でアウトにできるタイミングだったが、送球が左にそれて追加点を奪われた。「ちょっと引っかけてしまいました。最悪です。やっぱり、ああいう展開でミスした方がこうやって負ける。最後1点、追いつかないんだなって思いました」。手痛い失策が負けに直結した現実を受け止め、再発防止を誓った。
慣れない三塁の守備 グラブは野村のものを使用 技術向上に励む日々
一塁が本職で、三塁はほぼ経験がない。グローブは野村のものを使用している。それでも「慣れないですけど、やるしかないです」と言い訳はしない。飯山内野守備コーチから「グローブを出すのが一拍、遅れることがあるので、早くグローブを出せるように準備することを言われています」と日々指導を受け、必死に技術向上に励んでいる。
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バッティングは復調の兆し 長いトンネル抜け「良い方向になるかも」
持ち味の打撃では復調の兆しを見せた。この日の1打席目まで20打席連続無安打と不振だったが、四回1死一塁の第2打席で堀岡の直球を捉え、左翼スタンドに叩き込んだ。「入るとは思わなかったです。何か変なんですよね。しっくりはきていないです。今はこんな感じでやっていくしかない」と納得いく内容ではなかったが、六回の第3打席でも右前打を放ち、3打数2安打2打点。「きょう2本出たので、それは本当に良かったですし、何か違うなって感じですけど、これが良い方向になるかもしれない。毎日いろいろ試行錯誤してやっているので、きょうはうまくハマってくれた」と前を向いた。
侍たちが躍動した東京ドームで心機一転 2週間を切った開幕に照準
この日の試合会場となった東京ドームは、16日までワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で使われていた。「(侍ジャパンが戦っていた場所だなと)ちょっと思いましたね。やっぱり東京ドームはいいですね」。印象に残った選手にはクリーンアップで大活躍した吉田正尚を挙げ「(吉田が打つのは)散々見てきた光景なので。もちろん大谷さんもすごいですし、近藤さんもすごいですけど、正尚さん、やっぱすごいなって」と尊敬のまなざしを向けた。
開幕まで残り2週間を切った。験担ぎやルーティンなどは「全然ないです」と、いつも通りの自然体で新球場初の公式戦を迎えるつもりだ。攻守でレベルアップに励み、万全の状態で「3・30」を迎えてみせる。