プロ野球
旭実高150キロ右腕・田中楓がロッテ育成1位
F7位・松浦と1軍での共演目指す
「プロ1本」の姿勢を貫いていた旭実高・田中楓基(3年)が夢の扉をこじ開けた。ロッテが育成1位で指名。関東の強豪大など10を超える学校から誘われていたが、ブレることはなかった。運命のドラフトを前に「ワクワクと不安な気持ちが半々」と口にしていた。ついに念願のプロ入りを現実のものにした。
育成から支配下登録を勝ち取る自信はある。今夏は北北海道大会の初戦で敗れたが、旭川支部予選で自己最速の150キロをマークした。夏の敗戦後も翌日から即、トレーニングを再開。“次なる目標”に照準を合わせてきた。
日本ハムから7位指名された大阪桐蔭高のエース左腕・松浦とは幼なじみだ。田中は「一緒にプロにいければ最高」と胸を躍らせていた。1軍での共演。“新たな目標”に向かって歩みを進める。
■プロフィール
田中 楓基 (たなか・ふうき)2003年8月23日、旭川市出身。旭川新富小1年時に新富野球少年団で野球を始め、旭川明星中では軟式野球部に所属。旭実高では1年春からベンチ入りし、昨秋の全道大会で準優勝。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ。180センチ、76キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄、弟。