準決勝・メキシコ戦の試合会場で１時間半ほどキャッチボールなどで調整

　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場している日本代表の日本ハム・伊藤大海投手（２５）が１９日（日本時間２０日未明）、翌２０日（同２１日）の準決勝・メキシコ戦の舞台、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われた全体練習に参加した。キャッチボールなどで１時間半ほど調整し、「気持ちはずっと高ぶっている。上がりすぎないように自分をコントロールしたい」と語った。

　時差ぼけなどもあり、体調は万全ではなかったというが「もう、ばっちしです。肉離れとかが怖いので入念にストレッチはしました」とニッコリ。現地の高温多湿な気候にも「段階を踏んでキャンプからやってきたので大丈夫です。気付かないうちに汗をかいているので、水分はよく取るようにしている」と順応している。

連覇狙う米国の試合はテレビでチェック　「雰囲気に飲まれないようにやっていかないと」

　大会連覇を狙う米国は、準々決勝でベネズエラに劇的な逆転勝ちを収めた。テレビでチェックしていたという伊藤は「流れもくそもなかったんで、これで逆転すんのかって。やっぱり個々の能力が高くて、すごい」と仰天。「技術だけではない何かが生まれていた感じはする。雰囲気に飲まれないようにやっていかないと」と表情を引き締めた。

　準々決勝のイタリア戦と同様に、準決勝でもしびれる場面での起用が予想される。世界一奪還へ、道産子右腕はスタンバイＯＫだ。